ポルトガルへの道(2014)
「ポルトガルへの道」の続編です
[現在の主な状況]
@空路 日本を朝出た場合、パリなどで乗り継いで深夜の到着となる。空港にメトロが乗り入れ便利になった。治安面での不安は感じない。
A鉄道 現在可能なのは3ルートと半減してしまった。COOK最新号(2015冬版)を元に、下の一覧表を作成してみました。
※この国では鉄道は退潮傾向。鉄道による旅が持つ情緒が捨て難い人は別として、移動はまずバスから考えた方が実際的か。
私はその捨て難い人なので、下の表は、ノスタルジーから、新旧2冊の時刻表を見比べての32年の時を隔てた比較となりました。
Bバス バダホスーエルヴァス時刻表 バダホス発13:15、16:30、18:45、 エルヴァス発8:15、10:30、15:00
※所要時間30分、両国間の時差が1時間あることに注意。13:45にバダホスを出るバスは、12:45にエルヴァスに到着する。
マドリッドーリスボン間 何とCOOK最新版で、Table 45に記載されている(一日4往復)
※2ケタのTable番号は、かつては名のある国際列車が並んでいた。これも時代ですね。
エルヴァス10:30発のバスでバダホスに向かう
大きなワゴン車に見えるが、着席すると内部はバスそのものという変な車であった
鉄路によるスペインーポルトガル国境越え Thomas Cook時刻表による新旧比較
ルート |
1983年2月号 |
2015年冬号 |
Vigo‐Portt (スペイン・ガリシアから南下する) |
3便 所要4時間 |
1日4便は同じ。所要時間は2時間と高速化 |
Salamanca‐Porto |
1便 329kmを何と9〜10時間かけて走る |
廃線 (ポルトガル側Porto―Pocinho間のみ残っている) |
Salamanca‐Coinbra (かつてのメインルート) |
4便 うち一本は、かのSUD
EXPRESS。パリ9時発、リスボン10時着。約2000kmを23時間で踏破。 |
現在はそのSUD EXPRESS一本が走るのみ。 区間もHendaye発と短縮されている。 |
(エストレマドゥ―ラルート) |
特急列車が昼夜2本走っていた! 昼間 リスボン急行 マドリ10:15‐リス19:15 夜行 LUSTANIA マドリ23:05‐リス9:35 |
廃線 (ポルタレグレ博物館の案内人が、地方はどんどん廃れていくと嘆いていた。) |
Badajos‐Elvas (同上) |
3便 |
廃線(代替バスは上記) |
Ayamonte‐Vila Real de
Santo Antonio (イベリア半島南端の河口をフェリーで国境越えする) |
Sevilla‐Ayamonteは3便 Real de S.A.-Lisboaは6便(所要10時間) リスボンはBAREIRO駅に着き、フェリーでテージョ川を渡ってリスボン入りするという秀逸ルートであった。 |
スペイン側は、Huelvaより先は廃線。バス便に切り替わっているが、本数はむしろ増えている。 ポルトガル側は、リスボン行は4便と減ったものの、便によっては所要4時間と大幅に短縮。リスボン着は、ORIENTE駅で、かつての情緒は失われた。 |