大学町
(データ:2008年4月)
※容量を超えてしまうのか、写真がとんでしまうので、このページは二つに分割しました。続きは「補足」へ
新旧カテドラルのテラスから眺めるサラマンカ 位置的に行きにくいのと、「貝の家」なんぞ見ても という先入観念があって私は今回が初の訪問 ところが、なかなかどうして素晴らしい町であった 詳細はガイドブックに任せて、以下は感想など ◇新旧カテドラル 旧カテドラルは12世紀、新カテドラルは16〜18世紀の建造。数世紀という隔たりもって建てられた新旧カテドラルは、建物としては融合していて、どこがどうなっているのか謎解きのような複雑な造りになっている。新カテドラルの入り口はアナヤ広場に面している。旧カテドラルは、新カテドラルを入った右奥に入り口があって、こちらは有料。 アナヤ広場の反対側に回ると塔への入り口がある。この歴史的建造物のディテールが見られる他、サラマンカ市内の眺めが良い(上の写真)。高さ20mはありそうなバルコニーから旧カテドラルの身廊を見下ろすこともできる。入場料3.25ユーロ。 新カテドラル正面玄関 日和がよかったようで、3箇所で結婚式を見かけた (以下、写真は「補足」にて) ◇サラマンカ大学 歴史の古さはヨーロッパ有数。回廊状の建物が公開されていてかなり見応えがある。また正門前のフライ・ルイス・デ・レオンの像が立つ小広場の感じもよく、さらに小広場の左奥から別の公開されている部分に通じる。 ◇マヨール広場 スペイン1美しい広場なのだそうだが、確かにその中に立ってみればうっとりさせられるものがある。
ちょっと面白いことを知ったので、報告します。駅から歩いてきてこの広場に入ったとき、それは方形の広場の角にあたるのですが、初めてこの広場に入ってほうと見とれている私の傍にいた観光客の「フランコ」と言うセリフが耳に入ってきました。この広場を囲む柱廊に歴代の国王かと思われる円形の胸像のレリーフが並ぶのですが、指差す方を見れば成る程スペイン独裁のファシスト、フランコ将軍の顔がありました。ああこんな所にその存在を残しているのかと思いました。 |
◇アクセス サラマンカは鉄道路線上ひとつだけ離れていて、他の地域と組み合わせにくい感じがある。人気のカタロニア/カスティージャ/アンダルシアのルートから遠いし、ガリシアは同じ方向ながら、路線はひとつ隣。鉄道地図を見ればイベリア半島北部を横切り、ポルトガルとフランスを結ぶ線上にあるのだが、サラマンカ−ポルトガル国境間など、COOKに載っているのはかのSUD EXPRESS一往復のみ。反対方向、つまりメディナ・デル・カンポ方面からは一日10往復程度便があるが、むしろ使い易そうなのはマドリッドからアヴィラ経由で直行するルート。午前午後それぞれ1,2便ある。マドリッドから2時間半ほど。 町の中心へは、駅を出たら左に歩く。公園に突き当たると、右手方向に旧市街がある。駅から「町のへそ」のマヨール広場まで徒歩20分ほど。 ◇宿について マヨール広場と貝の家を結ぶ2本の通りとその周辺に多数のオスタルがある。これは楽勝と思ったのだが、10軒くらいは当たったかと思うが、全て満室で断られる。4月という時期にこの状態は意外であったが、他の時期の状況は不明。サラマンカはスペイン国内からの旅行者が多い町なのだそうで、その辺も関係しているのだろうか。 上記の一帯は立地条件が良すぎるのである。マヨール広場から市場の方に出た辺りを当たれば、少し見つかり易いかもしれない。 ◇サラマンカ様式 チュリゲラ様式というのとプラテレスコ様式というのがあるそうだ。門外漢の私には違いが分からないものの、過剰装飾は共通しており、かなり印象に残る。サラマンカ大学の正面玄関も左の写真の新カテドラル正面玄関もこの様式である。サン・エステバン修道院のソロモン柱(ねじれ柱)など実際目の当たりにするとうむむと唸ってしまう。ガウディのみが突出していた訳ではないということを今回知りました。 ◇カンデラリオとラ・アルベルカへのアクセスについて どちらも美しいことで知られる山間の村。私は天本英世の旅行記「スペイン巡礼」で知り、以前プラセンシアから訪れようとして断念したことがある。以下はサラマンカのiで得た情報だが、やはり不便で、今回も私は断念。機会に恵まれた方はチャレンジしてみて下さい。 (ラ・アルベルカ) ・サラマンカからの日帰りが可能なのは日曜日のみ サラマンカ発9:30 アルベルカ発19:30 (土日とサラマンカに連泊することになる。サラマンカ着は夜9時を回るが、この時間帯は治安面の心配はなさそう) ・土曜日はサラマンカ14:30発(他の曜日も同様と思われるが定かでない)の一本のみで、戻るバスは無い。アルベルカにはオテル/オスタルは合わせて9軒。サラマンカのiでリストが手に入る。 (カンデラリオ) ・ベハールが基点。iの女性は歩いていくなどとんでもないと言っていたが、前記の「スペイン巡礼」に美しい山道を登ると50分で着いたとの記述がある。ヨーロッパ人は知らないことでも確信しているかのように語ることがあるが、果たしてどちらが正しいか。 ・この場合、ポイントはベハールへのアクセスで、足元を固めればその先の情報収集も腰が入りそう。 |