3大カテドラルブルゴス

(データ2008年4月)

城跡から見るブルゴスの町並みとカテドラル

 

◇カテドラル

歴史面や建築面の意義はよく分からないのであるが、スペイン3大カテドラルといわれる割には存在感がもうひとつ。因みに残りの二つはトレドセビージャであるが、レオンやサンチャゴ・デ・コンポステーラのカテドラルもあるし、イスラム様式が融合した多様性もこの国にはあるしで、この呼称は何かと割り切れない感じが残る。ブルゴスのカテドラルは城跡のある丘からの眺めも凡庸であるし、周りを歩き回ってみたが、どこから眺めればよいのか分からない建築物であった。

私には、この原因はカテドラルそのものというより、ブルゴスに見るべき旧市街がないせいではないかと思われた。地図を見るとアルランソン川を渡ったカテドラル側が旧市街になるのだが、実際歩いてみてその印象は薄い。

 

◇奇妙な並木

ブルゴスの駅からアルランソン川に至る短い道の両側に太い節くれだった枝を伸ばす木の並木になっている。奇妙というのは、頭上高いところで、隣の木と枝がつながっていること。初めて見たのはプエンテ・ラ・レイナで、一体どうなっているのかとしばし見上げていたものだが、この地域では一般的なものなのかもしれない。

◇アクセス

比較的便の良い位置にある。マドリッドから各種列車が一日数往復。所要時間は列車の種類によって異なり、2時間半から4時間ほど。他に2,3時間の距離にある主要都市は、サン・セバスチャンレオンサラマンカアビラなど。但しいずれも本数は限られている。

 

3大カテドラルなどと言われなくてもブルゴスは名のある町である。私は当然一泊する積りでやってきたのだが、写真に見えるように曇りがちで風も強く、4月にして閉口するほどの寒さ。そのせいか町なかに人気少なく、こちらの気分も沈みがちで、結局一回りしただけでこの町を後にしたのでした。従って以下は私が見た範囲での印象記です。

 

◇文化的な雰囲気

左にブルゴスの悪口を書いてしまったが、逆に感心させられたのは、アルランソン川沿いの演出。オブジェが点在し、気持ちの良いプロムナードになっている。天気がよければ、ゆっくり川沿いを散歩して、ブルゴスの印象もきっと全然違ったものになっていたと思う。

下の写真は、カテドラルへ続くサンタ・マリア門を正面にする橋の上。金属の貴婦人がリズム良く並んでいた。まるでフランスの町にでもいるかのような感じで、スペインも変ったのかなと思わされた。

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