[ 80年代バックパッカーの風景]
鉄道旅行の愉しみ
(その1) 駅の様子(2)
駅舎や駅構内を撮った写真が何枚か残っていて、その中から3つ選んでみました。
何気なく撮ったものが、今となっては懐かしい想い出の断片となっています。
スコットランドAberdeen駅(1982年)
キオスクの古めかしさが当時のイギリスを
感じさせますが、それより注目すべきは、
後ろに掲げられている発着案内。
この当時としても見てびっくりの手動式です。
中央、時計の下がARRIVALS(到着)で、到着時刻、
発駅、到着番線などが簡単に表示されています。
両翼がDEPARTURES(出発)で、こちらはサイズも
大きく、途中の主な到着駅も表示しています。
駅舎の壁が重厚で実に良いですな。
この日私は移動日で、旅日記によると朝9時に
エディンバラを出て、昼にAberdeenに到着。
13:50発のインヴァネス行きを待っているようです。
スイス・チューリッヒ中央駅(1985年)
主要都市の大きな駅はたいてい終着駅スタイルで、
そうではない日本の駅とレイアウトが異なります。
写真で見えている場所から左側に行くと
チケット売り場などがあるホール、
右側に出るとホームが延びています。
両者を結ぶこの場所はいつも旅行者で賑やか。
この造りは大体どの国も主要駅は共通していました。
この写真では、カラフルで目立つ広告文字と
車掌の制服がスイスを思い出させます。
発着掲示板もこの国らしく機能的。
見えている「出発」は3か国語で表示されています。
一番上は13:57発のBASEL行き。旅日記を見ると、
正に『13:57発のバーゼル行きに乗る』とあり、
13:45というこの時刻に自分はここにいたのだなあ、
と遠い昔を振り返ってしまいました。
オランダ・ミデルブルグ駅(1985年)
この駅のことは本編中にも書いているのですが、運河の向こうに見えているのがミデルブルグ駅の駅舎で、撮っている場所は駅前のホテルの私の部屋。
駅舎の前が運河になっていて、可動橋がかかっている。左の夜の写真は橋が定位置にあって、人や車が通行できる状態。
右の昼間の写真は、橋が回転した状態で、船が通って行くところ。国土の大半が海抜0mというオランダならではの光景でした
なお、本編中ポルト、アヴェイロ、パルマ、モデナにも駅舎や駅構内の写真を載せています。(他にもあったかもしれません)
パルマとモデナにある写真はどちらもローマのテルミニ駅のものです。
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