宿について

 

「地球の歩き方」の昔は良かった的な話は、

このHPの出発点となった「このHPについて」その他で書いてきているのでここでは繰り返しませんが、

現在の「歩き方」ドイツ編の宿泊情報の編集方針は如何かと思っています。

紹介記事のパターンは数十ユーロ〜100ユーロ前後のホテル数軒と最後にYH。

久し振りのドイツ行きであった私はもうこれはYHを泊まり歩くしかないなと覚悟していましたが、

行ってみると実態は全然違う。

訪問した町にはたいてい30ユーロ台のガストホフ(レストラン兼業ホテル)やペンジオン(民宿)が複数あり、

フランスやイタリアよりむしろ安上がりでした。

「歩き方」は誤ったメッセージを発信してしまっていると思います。

 

 

◇宿泊費(20113月〜4月) これが、私が宿泊した「実態」(詳しくは各都市のページを)

都市

宿泊費(

タイプ

トイレ/シャワー

朝食

備考

フランクフルト(マイン)

ハ―メルン

リューベック

ヴィスマール

ドレスデン

ニュルンベルク

ネルトリンゲン

39

45

24

24

34

30

25

ホテル(☆☆)

ペンジオン

YH(ドミトリー)

ペンジオン

ホステル

ペンジオン

ガストホフ

×

×

×

×

×

×

booking.com で日本からネット予約した到着初日の宿

旧市街内外に民宿多数(30ユーロ程度〜)

旧市街にあるYH。同室者は現れず、結局一人使用。

トイレ・シャワー付シングル20ユーロ台はスペイン並み!

ホステルはYHとは別の安価な宿泊施設で、近年増えてきた

の紹介。手数料無料。テキパキと手続きしてくれた。

ダニエルの塔の真下という最高のロケーション

 

如何でしょうか。リューベックのYH以外全てシングルルーム料金です。どの町でも歩いているとPENSIONZIMMER等の安宿のサインがかなりの頻度で目に入ってきます。「ドイツの町は30ユーロ台で宿が見つかる」が私の結論です。(但しハイシーズンである6〜9月は、都市によっては事情がかなり変わる筈)

 

 

IMG_1747.jpg

 

ニュルンベルクで宿泊した部屋

狭いけれども清潔で快適

 

日本式に言う1階がBAR、2階が住居、

3、4階が宿泊客用となっている

安い部屋やシングルルームは普通最上階で、

御覧の通り屋根裏部屋という訳です。

 

どの宿でもベッドの上には枕とたたまれた

毛布入りのシーツが置かれていた。

シーツをベッドの下におり込む南欧式の

ベッドメイキングはしないのだろうか。

私は一度夜中ベッドから時片足を落として

目を覚ましてしまった。

 

 

 

 

一番上に書いたことが言いたかったことなので、後は蛇足を少々。

 

◇ペンジオンの利用方法について

 基本的にはイタリア編「再び宿について(2006)」やスペイン編「スペインレポート(2008)/基本情報」と同じです。どこの国でも、鍵を最大三つ(建物のドア、ペンションのドア、自分の部屋のドア)貰って、フロントを通さず自分の部屋に自由に出入りできる気軽さが安宿の魅力。

 ドイツでちょっとおやと思ったのは、入口のインタフォンを押しても、外出中ということか応答のないケースが多かったこと。私の受けた印象では、宿は自力で十分探せる筈だが、なかなか見つからないようであれば、i に行ってしまった方が早いかもしれない。

 

◇客引き

 ハ―メルンで客引きのおばあさんに声をかけられてああそうだったと思いだしたのだが、ドイツや旧東欧の観光地では民宿が多いのか客引きに声をかけられる。料金の交渉がし易く安く泊まれるメリットはあるが、話を進める前に所在地の確認を。民宿は即ち普通の民家ですから、下手すると、もうすぐもうすぐと言いながら、町の中心から離れたところに連れて行かれそう。過去の経験では「自分の家」に引っ張っていくパターンだったように思いますが、おんぼろ自転車をこぎながら声をかけてきたハ―メルンのおばあさんは、純粋客引き業。多分僅かな手数料を生活の糧としているのだろう、悪い人ではないが、客を逃すまいと必死で、ハ―メルンという舞台装置もあってか、中世のそういう職業の人がタイムスリップしてきたかのようでした。

 

◇喫煙

禁煙が基本のようであったが、中には灰皿を置いてある宿もあり、宿次第ということらしい。

 

◇朝食

 80年代のように朝食付きでいくらという設定の宿もまだまだあるようだ。料金別建ての方が合理的とはいえ、宿の朝食にもそれなりの風情があって悪くはない。パンとコーヒーのみの南欧の朝食と違って、数種類のハムやチーズが置かれていて、美味しく、しっかり食べることが出来た。私はパンを1つ2つ失敬してきて、夕食の足しにしていました。(ヨーロッパのパンは赤ワインに非常によく合うのだ)

 またドレスデンのホステルでチェックインの際、翌朝、朝食の時間より早く出発すると言うと、では代わりにランチボックスを用意しましょう、との返事。これも80年代に2度3度経験したことで懐かしい感じがした。

 

YHのドア解錠法

これはリューベックのYHのケースで、他のYHでも同じなのか分からないが、初めてだと必ず戸惑うと思うので、ここに操作方法を記録しておきます。

@まず鍵にはネームカードのような小さなカードケースがついています

A建物一階のレセプションから宿泊スペースへ上がる入り口 ⇒ ドアの横のボックスにカードケースをかざすとカシャという音と共に解錠される

B部屋のドア(こちらが難しい) ⇒ ドアのノブの下にあるつまみにカードをかざす。すると小さな黄色灯が緑色に変わる。これが点灯しているうちにつまみを押しながら左に回すと解錠される。

 

 

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