古き良きリスボン

鰯を焼く煙が流れ

宝くじ売りの男の声が響く

路面電車が走る

懐かしきアルファマ旧市街

迷路の坂道

頭の上から女たちの話し声

洗濯物が石壁を飾る

深夜、石畳が鈍く輝く

ＦＡＤＯの哀しき調べが

無人の石畳を流れてゆく

リスボンに帰りたい

温和な人々

忘れられた民族

ヨーロッパ大陸の片隅で、

今宵もＦＡＤＯに酔いしれるか

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