ari  バーリ

(データ:2015年6月)

◇「南」を感じる都市

 プーリア州の州都であり、プーリア周遊の拠点。鉄道の北側、アドリア海に突き出る岬に町が広がる。新市街、旧市街が明確に分かれているのが面白い。雰囲気は異なるが、どちらも活気がある。後進地域的な感じがある一方、人の服装が華美でイタリア北部では感じない種類の活気がある。人により好き嫌いの分かれそうな町だが、この町の独特の空気が気に入れば、宿はバーリに腰を落ち着けて、日中、各方面に出かけていくのもいいかも知れない。

 

◇バーリ旧市街へ

 バーリを拠点としない周遊型なら、私鉄の乗り換えでバーリに出てきたとき、乗り換え時間を利用して見てくるのもいいと思います。

 

 まず碁盤の目に整備された新市街を北に向かって歩きます。通りも、通り抜ける公園も人が多く、非常に賑やか。15分ほどでヴィットリオ・エマニュエーレ2世通りにぶつかります。この通りを渡ると曲線的な道の重なる旧市街。

 

 旧市街に入ると、歩く人は8割方観光客となるが、活気に溢れているのは同じ。ろくに弾けもしない楽器を持った物乞いに度々呼び止められました。警官が巡回するのも何組か見かけたので、スリの類も多いのだと思います。観光の中心はサン・二コラ教会とカテドラーレであるが、ちょっと猥雑なこの旧市街独特の雰囲気が気に入りました。

 

 

◇魚市場

 ヴィットリオ・エマニュエーレ2世通りを右に進むと旧港に突き当たり、魚市場があります。私が行ったのは昼近くで、あらかた終わった感じでしたが、ウニをほじくりつつビールを飲む人あり、小さな四角いテーブルの上でカードをするおじさん達あり、いかにも海の男といった感じの筋骨隆々、日焼けした上半身を晒して、仲間に大声で声をかける兄ちゃんありで、昔の名画のシーンのような光景を見ることができました。

◇私鉄の乗り場

私鉄3路線はバーリを起点とし、互いに交わらないので、周遊していると何回かバーリを出入りすることになります。

 

乗り場はいずれもfs線(国鉄、トレンイタリア)バーリ駅に隣接していますが、微妙に違うのでまとめておきます。

 

Sud-Est線(マルティナ・フランカアルベロベッロロコロトンドチステルニーノ方面)

乗り場はfs線構内のホーム。正面から入って右方向

 

 Nord Barese線(バルレッタ、カステル・デル・モンテ方面)

fs駅を出ると、左側に私鉄駅の建物がある。そのうちの左側。階下に降りる。

 

 Appulo Lucane線(アルタムーラマテーラ方面)

右側の建物だが、一見、鉄道駅に見えず戸惑う。建物の上階に上がるとホームがある。

 

 

◇宿について

 今回、宿泊しませんでしたが、プーリアの他の町と異なり、ここは都市であり、都市型の安宿見つかりそうな感じ。実際、駅周辺にホテルの看板がいくつかありました。

 

 そのうちの一つがGiulia というペンシオーネで、91年にバーリに来たときに泊まった宿が今も健在でした。

 

 

◇外部サイト

http://www.japanitalytravel.com/bari/kanko.html

http://www.italia.gr.jp/citta/puglia/bari.html

 

 

旧)バーリ  トップページに戻る  イタリア編の表紙に戻る