Altamura アルタム―ラ

(データ:2015年6月)

◇アルタムーラ

バーリの駅のホームに上がると、「次のマテーラ行きは何時何分だよ」と駅員から声を掛けられました。それだけマテーラに大勢の人が行くということですが、マテーラの30分ほど手前にあるのがアルタムーラ。

Altamuraは「高い城壁」の意。中世の雰囲気を色濃く残しながら、観光的に知られていない分、自然体の旧市街が素晴らしい。

加えてここにはクラウストロという独特な袋小路が、旧市街至るところに散在しており、珍しい見物ができます。

 

 

◇旧市街

直径数百m程度のほぼ円形で、その中心にドウオモが建つ。ドウオモ広場を通って南北に貫くのがフェデリーコ2世通りで、これが軸。

 i はドウオモ広場にあります。とにかく、先ず地図を手に入れたい。B&Bや主なクラウストロの説明入りの便利な地図もありました。

 

 

 

◇クラウストロ

20何年前、初めてプーリアを訪れたとき、マテーラの洞窟住居とアルベロベッロのトゥッルリに度肝を抜かれ、非常に独特の、しかも全然異なる建築様式が、狭いエリアに併存しているのが興味深かった。この二つほどのインパクトはないにせよ、今回初めて知ったクラウストロもかなり独特。

元々は、労働力として様々な民族のグループを呼び集めたところから来たらしい。それぞれが穴倉的な袋小路を形成したというもの。旧市街の中に200あるという。一つひとつに「地獄のクラウストロ」などといったかなり個性的な名がつき、しかもその形状は様々。完全に袋小路の場合もあれば、信じられないような細い道で、表に抜けられるのもある。それぞれが今も生活の場であるところが面白い(人が立ち話をしていたり、石段でたむろする若者たちが声を掛けて来たりと、踏み入れるのに勇気のいる場合もあったが)。

 

◇アクセス

 バーリから、私鉄Appulo lucane 線で1時間。マテーラからだと30分。アルタムーラ駅に着くと黄色い市内バスが駅前で待っていたので乗り込みましたが、後で地図を入手してみると、旧市街は駅から十分歩ける距離でした。

 また、バスターミナルが旧市街の北側の端にあり、便があれば鉄道駅に行くより楽。私はバスでマテーラに出ました。

 

 

◇宿泊について

 貰った地図によると、BBが数軒。旧市街を歩いていると看板もいくつかあるが、なかなか自力では見つけにくいかもしれない。

 私の場合は、iが閉まっていたので、通りかかった人に尋ねながら、BB Malandri http://www.malandri.eu/)にたどりついた。

 いい暮らしをしてきたと思われる家の一部をB&Bに供しているもので、案内された部屋はホテル仕様でなく、調度品の整ったベッドルームも続きのそれだけで一部屋分の広さのあるバスルームも素晴らしく、これで35ユーロは満足。一語一語区切るようにゆっくりイタリア語を話してくれる奥さんが親切で、ロケーション面でもドウオモ広場にもバスターミナルにも近くお勧めです。

 

 

◇外部サイト

http://digilander.libero.it/piazzaitalia/cooking/9.html

イタリアでは、アルタムーラは美味しいパンで有名らしい

 

http://4travel.jp/travelogue/10866499

写真多数

 

http://ilvento2.exblog.jp/i24/

3の写真はクラウストロの感じが分かる

 

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