古代ローマ植民地 ニーム
(データ:2016年4月)
今や私の宝物になっている地球の歩き方「ヨーロッパ編」にもニームは載っていたと思います。当時はこの本が殆ど唯一の貴重な情報源で、ヨーロッパ滞在中何度も読み返したので、そこに出てくる町の名は強い印象を残しています。 名前だけ昔から知っている古代ローマの遺跡を今回ようやく目にしました。 円形競技場 ◇旧市街 ローマ神殿(メゾン・カレ)は、ヴィエンヌのそれより貫禄がある。また、カテドラル(サン・カストール教会)は、外壁のレリーフが見応えあり。(右写真)全部回り切れなかったが、想像するより見所の多い町のようであった。 私が入ったのは、カテドラル近くにある古きニーム博物館。「インディゴ展」というのをやっていた。ジーンズの生地をデニムというのは“de Nime”(ニーム産)から来ているというのは、確か80年版地球の歩き方にも書かれていた蘊蓄。ニームのデニム産業の歴史かなと思ったら、そうではなく世界各国のインディゴ文化を集めたものでした。日本からは藍染の展示や職人のインタビュー映像など。一地方都市でこうした企画をやっていることに、文化の国フランスの厚みを思わされたことでした。 ◇外部サイト フランス観光局 |
◇アクセス アヴィニョン/アルルから、マルセイユ、果てはニースを経てイタリアに通ずるプロヴァンス/コートダジュールの主要路線にあるタラスコンと、モンペリエの間にある。アルル、アヴィニョン、モンペリエ、いずれも50kmぐらいの距離で、所要時間30分ほど。本数も結構ある。 アヴィニョン、アルルから向かった場合は、タラスコンに停車し、ローヌ河畔に建つタラスコン城を目にする。タラスコンを出た後、左手(地中海の方)は、かなりの角度で一直線の地平線を見ながら走る。 ニームへはまた、黒い町クレルモンフェランを結ぶ路線も通じている。こちらは一日1、2便で、300kmを5時間で結ぶ。途中ル・ピュイがあるので、組み合わせとしては面白いかもしれない。 ◇旧市街へのアクセス 駅前から続くプロムナードを上がっていくと、噴水のある広場に出て、その向こうが旧市街。左手には円形競技場が見えている。 噴水の水は、駅前から上がってきたプロムナードの横を流れ、歩いていて気持ちの良い都市デザインに感心させられました。 |