プロヴァンスの町 アルル

(データ:2016年4月)

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旧市街にて

 

 

◇アルラタン博物館

 34年前、非常に強い印象を持ち、再訪が楽しみであったが、残念ながら長期閉館中であった。

 

 

◇レアチュー美術館

 美術好き限定だと思う。展示点数多くなく、最後は性器むき出しの写真にぎょっとして出てきた。後で34年前の旅日記を読み返したら多分同じ写真展示に度肝を抜かれていて、これだけの期間展示を変えていないとすればそれはそれですごい。

 

 

◇宿について

カヴァルリ門から続く通りの右左に安宿風の看板がいくつか見える。位置的にも便利なので、このうちのどこかに部屋を見つけると良いと思う。

 

私が宿泊したのは、すぐに二股に分かれる左の道カヴァリエ通りがヴォルテール広場に出るところの左角にあるLa Cavalerie。一階がレストランになっている。カヴァルリ門から200mぐらいか。

シャワー・トイレ共同シングル30ユーロ。部屋は全て広場に面し、ベランダがついている。宿の人は親切で、熊本で大地震が発生したことを教えてくれ、家が近いというと心配してくれた。(階下のレストランで食事をしていると、今TVでニュースをやっていると呼びに来た)

 

部屋の中、スリッパ持参でないと歩けない、今の「歩き方」では紹介されることはない、80年代ならどこにでもあったタイプの安宿ですが、シングルでこの値段は破格。階下のレストランでは、魚のスープ(soupe de poisson)が美味でした。

 

◇アクセス

 アヴィニョンマルセイユ間。アヴィニョンは近く、列車で20分ほど。マルセイユからは1時間弱。

 駅周辺は、バスターミナルが見える程度でさっぱりしている。駅舎を背にして左方向に歩いていくと、やがて大きなロータリーの向こうにカラヴァルリ門が見え、これをくぐると旧市街。

 

 

◇アルル旧市街

 アルル旧市街は、道が曲がりくねり、高低差もあり、歩いているうちに方向を失う。町のへそとしては、いちおう、サントロフィーム教会が立つレピュブリック広場が、それにあたると思うが、多焦点の感が強く、何しろ迷ってばかりいた。観光スポットを豊富に取り揃えているところは「天井のない博物館」ブルージュを連想するが、ブルージュがまぎれもなく北の町であるのに対し、アルルは陽光溢れるプロヴァンスの町である。

 

 

◇円形競技場

 アルルは古代ローマの町でもある。円形競技場と古代劇場と、いずれもかなりの大きさのものがほぼ隣接して建つほか、共同浴場あり、古代フォーロム有りで、これで水道橋があればパーフェクト状態。円形競技場は、34年前は最上部に上がれたが、今は上がれなくなっていた(最上部からの写真⇒「旧アルル」、「SCENEアルル」)

 

 

◇サントロフィーム教会

 回廊を持つ典型的なロマネスク教会。回廊の柱頭彫刻は素晴らしく、ロマネスク好きは必見。下の写真はその一つであるが、この素朴さがたまらない。

 

 

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サントロフィーム教会の回廊にて

 

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