イヴの誘惑 オ―タン

(データ:2012年4月)

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ロマネスク彫刻の傑作「イヴの誘惑」(12世紀)

 

◇ロラン美術館

閉館間際に到着。英語を話す係員が「イヴを見に来たんでしょ。なら中庭を抜けて隣りの建物に入った一階よ。」と、残り15分しかないという条件で入れて貰えた。かろうじて写真では何度か見たロマネスクの傑作と対面。

しかしこの小さな美術館は、2階、3階の宗教的な絵画や彫刻の展示も素晴らしく、短時間ながら充実した見学であった。お勧めです。

近くのサン・ラザール大聖堂のタンパンは、ェズレ―モワサックのものに比べると印象が薄い感じである。12世紀のタンパンの前を地元の小学生らが自転車で走り回って遊んでいるのが面白かった。(一般的には、サン・ラザール大聖堂はタンパンも柱頭彫刻もロマネスクファン必見ということになっている)

 

◇宿について

駅前に同じような値段のホテルが3軒並んでいる(右の写真)。写真中央のCommerce et Touring は、トイレ付シングル29ユーロ、トイレ・シャワー付シングル41ユーロであった。階下のレストランは日曜夜も営業していた。

 

◇駅頭風景

ヨーロッパの古い町にとって鉄道は新参者で、城壁に中に入ることができないから、鉄道駅は町外れ、というのが一つのパターン。日本の駅前のように自販機、看板、電柱、自転車といったノイズもなく、ぽかんとした感じの風景になっている。

◇アクセス

鉄道ではEtangが、唯一オ―タンへの入り口となる。一日6往復、土日は1、2便。片道20分。ガイドブックに載っている地図はなかなか改訂されないので鉄路が通じているように見えるかも知れないが、オ―タンーアヴァロン間は廃線となり、バスの便もないようであった。

Etangへはディジョンから2時間おきに便がある。所要1時間。パリからだと、ベルシー駅からクレルモンフェラン行きに乗って2時間、Neversにて乗り換え。NeverEtang間は1時間。こちらも日中、数本便があるが、どちらの場合も、Etangでの接続時間に合わせることになる。

 

私はChagnyからバスを利用してオ―タンにたどり着きました。これは駅の券売機でオ―タン行きを検索していたら偶々出てきたもの。これに気付いたのは幸運でした。Chagnyディジョンーリヨン間の幹線上、ボーヌトゥルニュスの間にあります。15:15発で、オ―タンまで1時間でした。

 

◇町の造り

駅前からde la Grille通り(下の写真の二つの建物の間)を10分ほど進むと、やがて道は上り坂となり、ようやく旧市街らしい感じがでてくる。近接するサン・ラザール大聖堂とロラン美術館は、さらにその先、右手方向に上がったところにある。ここまで駅から20分ほど。

この町は他にローマ劇場やサンタンドレ門などローマ遺跡を遺すが、お互いに少し離れている。町並みはどちらかというと平凡であるため、歩いて回るのがちょっと億劫。

 

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Autan駅頭風景

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