クロアチアの宿について(2018)

 

宿の決め方については、ネット予約の普及により事情は一変した。

「共通編」に書いたあれこれについても、今や現実にそぐわないことが増えてきて、書き換えが必要な状況。

新たな町に着いて自分の足で宿を見つけるということが年々難しくなっているのをひしひしと感じる。

状況に負けて、今回は全ての宿を事前にネット予約しました。

効率的である反面、行動が決まってしまい、従来のバックパッキングスタイルが最早難しくなっています。

 

[シングルルーム相場]

西ヨーロッパでは、50ユーロで見つかれば御の字という感じであるのに比べると、この国はかなり安い。

 

今回の実例・・・全て旧市街の中もしくは城門を出てすぐの安宿

 

トロギール   (€20)   150kn   Roso

シベニク     €30   (225kn)    House Gorica (Rooms and apartments OLD TOWN SIBENIK)

スプリッ   (€33)   245kn      Rooms Center

コルチュラ    €27   (200kn)    Malias place

ドゥブロヴニク  €35   (260kn)    Rooms Garden;

  〃     (€41)   310kn    Jeljenic    

  〃      €39   (290kn)    Rooms Garden

 

ドゥブロヴニクは、やはり突出して高く、他の町からすると5割増しから2倍は致し方ないようだ。

 

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トロギール旧市街の中の宿Roso

屋上にオーナー家族の居宅があって、そのテラスから聖ロヴロ教会の塔を見る

 

[安宿利用の注意点]

モバイル機器を持って旅をすることが当り前となっている今、連絡は機動的に取れるということが前提となっていることに注意

 

今回の実例  色々なパターン

 

シベニクの宿 House Gorica

旧市街の細かい路地の中にあり、自力ではとても見つからない。町の人に繰り返し尋ね、連れてきて貰う。辿り着いた家のメールボックスにメモが貼られていて、“Key is in the mailbox. Room 102. Bathroom is on the ground floor. Text me if you need me!”(原文のまま)。Text me と言われてもモバイルを持たない私は途方に暮れるところであったが、連れてきた人のスマホを借りて事なきを得た。

 

コルチュラの宿 Malias Place

場所はすぐに見つかり、階段を上がっていくと入り口のドアに「free check in/out」の張り紙。成程、扉を押すと鍵は開いていて、中に3室。うち一つのドアが開いていて、鍵が差してあった。2泊したこの部屋には、バルコニーがあって通りを見下ろすことができ非常に満足。夜、Maliaさんが確認にやってきた。

 

ドゥブロヴニクの宿 Jeljenic

所在地に到着し、扉も施錠されていない。しかし、声を掛けても応答なし。しばらくした後に、入り口を入ってすぐ左の部屋に投宿していたアルゼンチン人のカップルが気付いて出てきてくれた。入り口の横に貼られたプレートに到着したゲストは、電話してくれと電話番号の表示があり、スマホを持っていない人は、すぐ下にあるレストランMoby Dick の店員に連絡のこと、とあった。

 

長く旅をしてきて、これまで様々なトラブルをどうにかしてきた経験があり、これも旅の一コマであるという気もするものの、私にとっては新しいタイプの苦労ではありました。

 

 

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私が気に入ったRooms Garden の部屋

車の往来激しいメインストリートに面する宿であるが、

奥の階段を上がっていくと、独立した東屋的な部屋がある。

自分ひとりの小屋のようで実に自由で気に入った。

前は菜園で、初夏のこの時期、ナスやトマトなどの苗が植えられていて、

私も家庭菜園をしているので、東西の違いなどがうかがえて興味深かった。

 

 

もう一つ、注意点

ちゃんと確認した訳では無いが、これらの安宿では、エアコンの設備がなかった気がする。

特に夏場は、この地域は相当暑そうで、その辺は覚悟した方が良いかもしれない。

 

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