魚の骨 コルチュラ

(データ:2018年5月)

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海の上からコルチュラを見る

中央に建つのは聖マルコ大聖堂の塔

 

◇旧市街「魚の骨」

 

地図でコルチュラを検索してもらうと、その名の由来は一目瞭然。夏に強い日差しを避け、冬は厳しい寒風を避けるためにこのような変わった街路が出来上がったとのこと。

 

 旧市街全体は親指の先のような形の小さな半島。船は小半島の付け根の東側か西側の船着場に到着する。(帰路、船で出発する場合、どちらの乗り場から出るか、当日確認しなければならない…とは言え両者間の距離は2、300mぐらいのもの)

 

 旧市街へのアプローチは、小半島付け根にあるトミスラヴ広場から石段を上がるというお洒落な舞台装置で、これは珍しい。門をくぐると「魚の骨」の背骨が真っ直ぐ続く。(右写真)

 

 「背骨」から右左に小路が伸びるのを見つつ直進すると聖マルコ大聖堂前の広場まで上り坂、これを過ぎると道は下りとなり、小半島先端の海につき当る。この間、数えてみるとその間300歩ほど。小さな町である。

 

 

◇安楽な旅を

 

海に沿って旧市街を一周すると、特に東側、殆ど切れ目なくレストランのテラス席が並んでいるのに驚かされる。大勢の観光客が談笑している。美しい海を眺めながらワインを飲んだり食事したりするのは楽しそうであったが、一人旅の身としては躊躇われた。シーズン入り口の5月にしてリゾート地的浮かれた雰囲気。他の町ではフランス語やドイツ語など各国の言葉が飛び交っていたが、どういう訳かこの町で耳にするのは殆どが英語であった。

 

 静かな町のたたずまいを楽しんだり、写真を撮ったりするなら、ほぼ無人の早朝がお勧め。朝10時を回ると、観光客が続々とやってきて、狭い旧市街は人で埋まる。

 

 一方、夜は町を歩くのは宿泊している人だけだから昼間ほどではない。全聖徒教会前の海に突き出た広場で、連夜かなり遅い時間までミニコンサートをやっていた。

 

 美しい旧市街と透き通った青い海、美味しいワインと料理、のんびりするにはもってこいの町である。

 

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聖マルコ大聖堂の塔から海を見る

 

 

◇アクセス

 

スプリットとドゥブロヴニクの間の海岸部にはたくさんの島があり、コルチュラは同じ名の島の上にある。スプリットからもドゥブロヴニクからも3時間前後。

 

・船の便

 次のサイトが、良くまとまっている。

http://www.crotabi.com/croatia-travel-by-ferry/

このサイトからヤドロリニヤ社(フェリー)やクリロ社(カタマラン(高速船))のサイトに飛べて便利。船の便は季節による変動が大きいので事前チェックが必須です。

 

・ストン/マリ・ストン

 コルチュラードゥブロヴニク間には一日一便路線バスの運行もある。このバスが途中ストンを経由するので、一泊する積りなら、ヨーロッパで2番目に長いという城壁歩きや名物のカキ(殻が円い形をしている)に挑戦できる。

 

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旧市街入り口の門

「背骨」の先に見えるのは聖マルコ大聖堂の塔

 

 

◇聖マルコ大聖堂の塔

 

 高いところに上りたい性質なのでヨーロッパ中で恐らく百を超える塔に上ってきたと思うが、この塔からの眺めは青い海と赤茶けた屋根のコントラストが素晴らしく、最も印象的なものの一つであった。何歳未満の子供は不可とあったように、上部は結構スリリングでした。

 

 なお大聖堂のファサードにあるアダムの像、イヴの像は、どう見ても用を足すためにしゃがむ格好で変。

 

 

◇マルコポーロの塔

 

これはマルコポーロの生家とされる民家の塔なのでそう高くなく、聖マルコの塔を斜め上に見る位置にある。旧市街の家並みが近くに見えて、こちらも印象に残る。

 

 

◇トミスラヴ広場

 

 旧市街のすぐ外にある小さな広場。旅に必要なあれこれが集まっている。門を背にして右奥に郵便局、すぐ近くに公衆電話がある。左手、海の方に一段降りたところにスーパーマーケットがある。(旧市街内と違って)入り易いカフェもあって、生ビール大ジョッキ30KNであった。

 

 

◇宿

 

旧市街にプライベートルーム多数。私は聖マルコ大聖堂から徒歩1分のところにあるアパートメントに連泊。バストイレ付シングルルーム1泊€27でした。

 

◇外部サイト  http://yuuhis.travel.coocan.jp/queenelizabeth.hp/queen7korcula.htm 

道のつき方の説明など分かり易い。上に書いたアダムとイヴの像の写真も。広場で見上げる人に向かってこの格好・・・

 

 

 

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