スペイン基本情報(2014)

 

スペインレポート(2008)/基本情報」、「スペインレポート(2008)/旅のヒント」 の続きです。追加情報を書き足していきます

 

 

◇治安について

暴力的な手口の横行で2000年頃は行くのがためらわれたが、状況は改善しているのかなという印象を持ちました。

こういうのは、事が起こって初めて現実を知るというところがあるから何とも言えませんが、今回はヨーロッパの他の町を歩くのと何ら変わらない感じで歩いていました。(「歩き方」等のガイドブックでも、現在は安全情報は他のヨーロッパ諸国と大同小異の内容になっています)

もっともスペイン時間には要注意。宵っ張りのこの国では、午前0時を回っても人は大勢町に出ています。一方、人通りが減るシエスタの時間帯や、通常は安全である筈の早朝はかえって危険ということもあるようです。

 

 

◇スペイン時間(例)

レストラン昼食 14:00〜16:00

教会参拝 午後の部17:00〜20:00(一つの例。日本の感覚と違い、開いているだろうと午後行っても閉まっていたりする)

   

 

◇バルについて

今回、気づかされたのは、スペイン旅行の楽しみと言えばこれでしょうというバルが、すっかり変わってしまったこと。最初のスペイン訪問(1984)での印象をまとめた「スペインについて」でも少し触れたバルは、今のスペインにはもう存在しないようです。(バルに限らず、この報告は今読むと時の隔たりを感じますが)

その原因は多分、数年前の禁煙法の施行。喫煙率の高いこの国では、かつてバルに入ると、煙草片手のおじさんたちがわあわあ話しているのは、ありふれた光景。床には吸殻が散らばっているのが常でした。店内での喫煙が禁じられた今、店側は路上にテーブルを並べ、人はそこに移動し、バルはすっかりカフェ化してしまいました。あの独特の雰囲気が失われてしまったのは本当に残念。

 

しかし、カウンターでグラスワインを頼めば、小皿のタパが添えられるこの国の習慣は健在です!

 

 

DSCF1709 (640x480)トルヒーリョの食料品店で、ハモンセラーノを切ってもらう。

 

◇旅行者物価

レストラン  メニュー(定食)9〜13.5ユーロ  ※今回入った5店。いずれも食堂レベルの店。ワイン込みひと通り。

ホテル(シャワートイレ付シングル)  40(カセレス)、25(トルヒ―リョ)、49(トレド)、42(マドリッド) 若干高くなった。

バル    ビール1.5、白ワイン1.5、サングリア3(これはマドリッドのカフェでやや高めか)

食料品店  ハモンセラーノ100g 通常1.3、イベリコ3.4  チーズ1001.6 (いずれもトルヒーリョにて)  

      赤ワイン一本+生ハム、ハム、チーズをそれぞれ100g程度切ってもらうのが私の常であるが、合せて7、8ユーロの見当。

 

◇列の順番

これはNHKスペイン語講座で知っていた知識。窓口で、スペイン人ははっきりした列を作っていないことがある。しかしこれは無秩序なのではなく、一人ひとりが自分が誰の後なのかを知っていて、列を作らないのである。実際、カセレスでも、トルヒーリョでもバスのチケットを買う際、最後はあなたなのかと後から来た人に尋ねられました。並んでいたのに、後から来た人が割り込んできたというのは、実はそうでないのかもしれません。習慣の違いは難しいところですが、そういうことを知ることも旅の楽しみの一つですね。

 

◇バス

イベリア半島では、鉄道に比べてバスの利便性が高くなっています。

ただし、土日は鉄道以上に便が減る(場合によっては便がないことも)ので注意。

ポルトガルから移動してきた今回の印象としては、ポルトガルに比べると、バスターミナルの窓口では英語が通じ、概ね親切であった。

(これはポルトガル人が不親切なのではなく、窓口で旅行者の質問に答えられる仕組みができていないということです)

 

(以上 2014年 カセレス、トルヒーリョ、トレド、マドリッド訪問の体験から)

 

 

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