28年振りに再訪したこの国は、
その間にベルリンの壁崩壊という社会体制の変化もあって、
旅行者のための基本情報も様変わり。
以下は短い滞在の中で気づいたことなど。
◇宿泊事情良好
元々物価が安い上に、宿の数が多く、手頃な宿が簡単に見つかる。きれいなシングルルームに500コロナ(2500円)程度で泊れるし、ドミトリータイプのホステルもあちこちの町にあるようである。
◇英語が通じる!
皆が皆という訳ではないが、かなり通じる印象。前回の訪問では、初めから通じないものと思いつつ声をかけていました。プラハで2度道を尋ねましたが、いずれも流暢な英語で返事が返ってきてびっくり。
それだけでなく、人が随分オープンになったなと感じました。
◇チェスネチカ(にんにくスープ)
スペインの「ソパ・デ・アホ」が有名だが、こちらもなかなかの美味。パンのかけらを焼いたような具が浮かんでいて、底にはチーズが溶けて沈んでいる。これらをかき混ぜて食べると、うむむと唸るしかないという感じでした。
チェスネチカ
◇鉄道による国境越え
以前の、何をされるか分からないような緊張感はありませんでしたが、それでも西側のようにはいきません。チェコ出国の際、国境駅で乗り込んできたのは腰に拳銃を下げた係官。私のパスポートを取り上げ、あちこちページをめくった挙句、携帯電話で誰かにパスポート番号か何かを連絡していました。なかなかパスポートが返って来ないものだから少々不安にさせられました。
なお、チェコの列車の古めかしさに、80年代の情緒を見出すことができます。( ⇒「チェコの列車(2011)」 )
また、以前は名物ともいえた、窓口の長い列やたらい回しは、全く過去のものとなっていました。
◇バスターミナル窓口
私には鉄道旅行の情緒が捨て難いが、この国ではバスによる移動の方が、便利かつ安価かもしれない。私が訪れた町はいずれも立派なバスターミナルがあり、窓口での応対は一様に親切であった。そこにいるのは、たいてい中高年の女性であり、英語は通じにくいが、小さく切った紙片と鉛筆が置かれていて筆談ができるようになっている。この国も変わったんだなと思わされました。
◇冬季閉鎖
この国では、秋から3月までに観光施設が休館になるパターンが多いようです。私が3月31日に到着した観光地チェスキー・クルムロフですら、町が大勢の観光客で溢れかえっているにも拘らず、翌4月1日にならないと城は開かないのでした。
以下「チェコについて(2011) A」へ