リスボン(2014)

(データ:20145月)

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リスボンといえば市電

 

◇安宿紹介 Pensao Santo Tirso(ロシオ広場)

 今後リスボンの宿はここで決まり、と思えるほど好条件のPENSAOを見つけたので紹介します。なんとリスボンの中心ロシオ広場に面するという好ロケーション。トイレ・シャワー共同でシングルルーム20ユーロ。近くに9時まで営業のスーパー(Pingo Doce)もあり便利。

 外に宿の表示が無くて分かりにくいが、広場の東側(バイロ・アルト側)の辺に向かって左から2番目の建物。一階はカフェになっていて、その左側に入り口がある。壁の装飾の剥がれ落ち、ステップの木のすり減った階段を上がっていくと3階に受付がある。

 ロシオ広場を見下ろすバルコニー付の部屋という訳はなく、これぞ安宿という屋根裏部屋。ドアの鍵の開け閉めで、差し込んで丁度良い位置でないと鍵が回らないといった、80年代にあちこちであった状況がここではいまだに健在。安宿ファンには非常にお勧めです。

 なお安宿は他にもあるし、バイシャ地区にはドミトリーを提供するホステルも数軒あるようであるが、この町では宿の表示をしないのか、できないのか、歩いていて殆ど気づかない。予め宿泊サイトで検索していった方が良さそうです。

 

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ジェロニモス修道院

閉館後中庭でコンサートが行われるようで、そのリハーサル中

◇空港⇒市内へのアクセス

メトロ(レッドライン)が乗り入れて便利になった。特に、深夜到着の気苦労から解放されたのは有難い。

日本からポルトガルへの直行便はなく、効率を求めて朝日本を発つと、ヨーロッパ中核都市で乗り継いで23時前後の到着となる。以前はタクシーしかなく、悪徳タクシーに当たらないかと余計な心配をしなければならなかった。

遅い時間帯のメトロは、パリやローマなら乗りたくはないが、治安のよいリスボンでは問題なし。一応、空港の i で確認してみたが、大丈夫とにっこり。途中乗換が必要だが、30分余りでロシオ広場に着く。

 

◇市内交通のチケットあれこれ

 メトロのチケットは1.9ユーロ。但しこれは運賃以外にカード発券代が含まれている。このカードは一定金額をチャージして使い回すこともできる。こういった仕組みがあるため、券売機の操作が初め分かりにくく、「歩き方」等で予習してから券売機に向かった方が無難。

 バスや市電のチケットは旅行者には、時として厄介事。フィゲイラ広場でベレン地区に向かう15番のトラムに乗ったところ、運転席がガラスで仕切られていて、チケットを買うことができず、ひやひやしながら無賃乗車する羽目となった。帰路も、チケットを売る商店を探すのにひと苦労。何事につけ慣れるまでは戸惑わされるが、これも旅行者の特権と思うことにしている。

 

◇アルファマ

 気候の良い5月であったせいか、アルファマはヨーロッパ各国から来た中高年ツアー客がぞろぞろ歩き、風情も何もあったものではなかった。「(旧)リスボン」のアルファマの項に載せた写真を見てみると、とても同じ町とは思えない。アルファマ情緒は消えてしまったのか!

 

◇展望台紹介

 アルファマのサンタ・ルジア展望台、アルトバイロのサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台が有名であるが、今回はアルファマの奥、グラサ展望台とセニョーラ・デ・モンテ展望台に行ってみた。両方とも市街地を挟んでサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台と対峙する位置にある。どちらも市街地を大きく見渡し、吹き抜ける風に汗も引く爽快スポット。グラサ展望台に立つと、セニョーラ・デ・モンテ展望台が確認できる。両者似たような景色ともいえるが、見た目ほどは遠くない(歩いて10分もかからない)ので、両方とも行ってみては。

 

◇コルメシオ広場

 かつては駐車場と化し、海(テージョ川)に面する広場という特長が活きていなかった。今回行ってみるとすっかり整備されており、リスボンの海からの玄関口はこうでなくてはと、我が意を得たりの感。

 

◇ベレン地区

 ジェロニモス修道院は往時のこの国の勢いが感じられる壮麗な建造物で必見。共に世界遺産となっているベレンの塔は、修道院から川に向かうと発見のモニュメントがあり、川沿いにリスボン市街と反対方向に歩いて10分ほど。修道院と共通割引券(10ユーロ)もあるが、ベレンの塔はその立ち姿がいいのであって、塔の上からの眺めは想像できる範囲。時間がない場合は、修道院でゆっくり過ごす方が良いと思う。なおベレンの塔からの帰路は、跨線橋を渡ると、バスとトラムの停留所がある。 

 

◇バイシャ地区のレストラン

 フィゲイラ広場よりにレストランが路上にテーブルを並べ、客引きが次々に声を掛けてくる。以前この地区の店には庶民的な食堂のイメージがあったが、観光シーズンの稼ぎ時であったためか、完全に観光客対応。魚スープ3ユーロ、イワシの塩焼き8ユーロを見てこれならよかろうと座ったが、白ワインハーフボトルで7.5ユーロを請求され、こらこらという感じであった。(ただし料理もワインも味は良かった)

 

 

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