Matera  マテーラ(2015)

(データ:2015年6月)

◇24年間の変貌

 前回の訪問(⇒(旧)マテーラ)が真冬だったことも大きいと思うが、明るい日差しの下のマテーラは、あの危険とも思われる不気味さは全くなくなっていた。サッシ地域は、整備が進み、観光施設があちこちに出来、道もきれいになっていた。観光客が大勢来ていて、世界遺産に登録されたことが大きかったと思う。あまり重要でなさそうな自称“ミュージアム”も見かけて、明るい観光地であった。

 

 

◇サッシ展望台

 アルベルゴ・イタリアとブルガトリオ教会の間の道を進んでいった先に、格好の展望台がある。(旧)マテーラの左上の写真はそこからのもの。正面の谷の左側がカテドラルを頂点にするバリサーノ地区、すぐ前、十字架の立つ岩山の下がカヴェオーソ地区。後者は1991年のとき不穏な空気に退散した一帯だが、現在でもこちらの方が迫力がある。

◇アクセス

 バーリから私鉄Appulo Lucane線で一時間半ほど。マテーラ駅が何の愛想も無い地下駅であるのは変わらず。駅前から延びる道を下りていくと、10分ほどでサッシ地区に至る。

 なお、マテーラに到着する30分ほど手前にアルタムーラという非常に魅力的な中世の町があるので、マテーラに行くついでに寄ってみたい。

 

 

◇洞窟教会

 カヴェオーソ地区の十字架の立つ岩山のてっぺんにあるのが、サンタ・マリア・デ・イドリス教会。カテドラル方面バリサーノ地区のサッシ群の眺めがいい。

 ここと、岩山の裏手におりていったところのサンタ・マリア・アッレ・マルヴェ教会は、いずれも洞窟教会で、フレスコが見事。どちらも日本語のパンフが置いてあった。

 

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