[ 80年代バックパッカーの風景]
鉄道旅行の愉しみ
(その6) 鉄道パス
ユーレイルパスを始めとする鉄道パス。「歩き方」の影響もあって、日本人バックパッカーの多くはこれを持って旅をしていたと思う。最大2ヶ月の有効期間は学生にはぴったりであった。ここでは懐かし物シリーズで、パスの写真を掲載します。
まずこれは英国国鉄(British
Rail)のブリットレイルパス
8日間有効(1982年7月21日〜28日)
2等
ユース(確か26歳以下)
名前などは裏面に記載されています
次にユーレイルパス
オレンジが2等のユースパス、赤は1等の一般用
有効期間は手前から2か月、1か月、7日間
ビニールのホルダーに入っていて、長期間持ち歩くのに
便利でした。(貴重品袋に入れて肌身離さず持ち歩くので)
ユースパスは有効期間が一か月と2か月の2種類のみ。
写真の一等のパスは、年齢制限(26歳以下)によるものではなく、
旅行期間が短く、一等でもこちらの方が安いための選択。
一等車というのはスーツ姿のビジネスマンなど客層が違っていて、
階級社会のヨーロッパで、ジーンズにザック姿の若造が一等車に
座っているのは居心地の悪いものがありました。
親切心から、君の座っているのは一等車だよと教えてくれた
人もいたし、逆に2等車の方に座っていて、検札に来た車掌に
2等車ですよと言われたこともありました。
旅の愉しみは2等車の賑やかなコンパートメントの方にあるのですが、
疲れているときや、夜行列車などは確実に空いている一等は楽でした。
後ろの鉄道地図は、パスを買うとついてくる「ユーレイルマップ」
ユーレイルパスは出発前に手配するものなのですが、
(現地では買えない)いろいろおまけみたいなのがあって、
出発前から旅気分を盛り上げてくれました。
最後にこれは、比較の意味で、現在のユーレイルパス
フランスとスペインの2カ国有効の設定
使用日を自由に決められるフレキシ―タイプ
(乗車前に左下欄に日付を自分で記入する)
コンピューター処理されて手作り感が無くなった半面、
やはりふた昔前のものと比べるとスマートな感じです。
日本のJRの特別切符の味気なさはひどいもので、
それに比べると、まだこちらの方は
手にした時の浮き浮き感が健在でしたね。
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