住所:29,rue Gay Lussac
メトロをリュクサンブール駅で降りて地上に出るとサンミシェル通り、片側はリュクサンブール公園である。ここから斜めに走るGay Lussac通りの先を見やると左側に大きな黄色の看板が出ている。サンジャック通りを越したすぐ先である。
典型的な安宿で、オーナーのじいさんの営業的笑顔を期待してはいけない。安い部屋は建物の上部にある。螺旋階段の上り下りがいい運動になるが、その代わり眺めは良い(一部表に面していない部屋もある)。トイレ、シャワー共同。付近は食料品店も多く生活便利。また、リュクサンブール駅はRERであり、シャルル・ド・ゴール空港に直通。何よりカルチェラタンの真ん中にある!
草創期「地球の歩き方」の提言に『パリでは屋根裏部屋暮らし、宿泊費を浮かせた分、食費に回そう』というのがありました。当時の安宿街は若者の町カルチェラタン。低料金の追求はバックパッカーの行動原則でありますし、それでなくてもパリは旅行者物価の高い町なので、パリに着けば足は当然の如くカルチェラタンに向くのでした。
HOTEL GAY
LUSSAC に初めて宿泊したのは1982年夏。 オデオン界隈、サンジャック通り、ポールロワイヤルといった辺りを、より安くより快適な宿を求めて転々としていました。日中いつものようにリュクサンブール公園のベンチに身を沈めていたところ、何と北海道関係の旅仲間であるTさんと遭遇。Tさんは女性ながら旅慣れていて手持ち情報豊富。なかなかいい宿がなくてとこぼすと、ではと教えてくれたのがHOTEL
GAY LUSSAC なのでありました。私はこの宿がとても気に入り、以降パリの定宿となりました。Tさんに感謝。
料金はこのとき朝食込55fr(2000円)で、シングルとしては最安値だった。その後、記録に残っているのを拾ってみると、84年70fr、85年90fr、91年195frと上がり方がすさまじい。現在(05年)は50ユーロ(7000円)、やはりこの地域の最安値と思われる。(詳しくは旅のスタイルと予算)
真下がGAY LUSSAC通り 教会のあるのがSTJACQUES通り 昼間、お掃除中のホテル 宿は連泊していると24時間使えるので、こんな空気のなかで昼寝をしていたりもする |
カフェが開き、人が動き始める朝 GAY LUSSAC通り 突き当たりはサンミシェル通り/リュクサンブール公園 「パリ礼賛(その1)」の写真と同じ角度ですが、 こちらは屋根裏部屋でなく、その下の階から。 (バルコニー付きでした。 洗濯物を干すのに便利ですが落とさないよう注意) 最上階まで百段余り いったい何度昇り降りしたことだろうか |