ブルターニュの中世都市 ディナン

(データ:2012年3月)

「歩き方」の掲載ページを眺めていると、観光客しか歩いていない「美観地区」的な町という印象を受ける。その感じも無いではないが、訪れてみればいろいろな顔を持ついい町であった。

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町のシンボル時計塔

 

◇ディナンという名前

ベルギーに同じ名前の都市ディナンがあります。ネットでの検索の際等お間違えなきよう。

 

◇ディナン駅

小さな田舎駅なのだが、駅舎の内壁上部の左右、ディナンの古地図を図案化した一面のタイル絵になっていて面白い。また外に出て振り返ると駅舎の横に、何でこんなところにと思うほどきれいな四角柱の時計塔が立っている。

 

◇宿について

時計塔のすぐ近く、その名もHotel de la Tour de lhorloge(ホテル時計塔)は、ロケーションが良くお勧め。

www.hotel-tour-horloge-dinan.federal-hotel.com/を見るとシングルルーム50ユーロ台から。

入口が表の通りに面していなくてちょっと分かりにくい。また入り口のドアは閉まっていることが多いようであった。(入り口のある抜け道の並びに宿の人の自宅があり、うろうろしていたら出て来てくれた。)チェックイン後は入り口の鍵を渡してくれるので出入りが楽。また宿の人はとても親切で、あれこれの質問に丁寧に答えてくれた。

 

◇外部サイト

近場にモン・サン・ミシェルがあるせいか、案外この町を訪れる人は多いようで、検索するといくつか旅行記が見つかる。枠外のurlはそのひとつ。

 

◇アクセス

ドルでローカル線に乗り換え、20分ほどで到着。一日10往復程度。

駅前から左の道を進んでも、前の道を直進して先で左折しても5分程度で旧市街(城壁)の入り口に至る。

 

サンマロからはバスや船の便がある。サンマロに宿を取って、船でディナンの半日観光に出かけるのが、典型的観光コースとなっているか。

 

◇町のつくり

旧市街入り口から道なりに坂道を上がっていくと、町のシンボル時計塔に至る。この辺り、左右に中世の建物が立ち並び、カフェや商店など活気があって歩いていて楽しい。時間が合わず私は断念したが、時計塔の上からの眺望も良さそうである。

旧市街の入り口から右手の方に上がると小さな町に不似合いなほど大きな広場に出る。私が行った時は青空市が立っていた。旧市街の中心部を左側にしつつ進むと広場のはずれの右側に i がある。おねえさん方は余り愛想が良くないが、80年代 i とは大体こうしたものであった。その先、城壁の一部が博物館として公開されている。(塔の上から町の全景が見られるが、多分眺めは時計塔からの方が勝ると思う)

広場から見ると時計塔を挟んで反対側の位置にSainte Claire教会があって、町の教会という感じが好印象。その裏手の高台からディナン港の眺望が得られる。ディナン港にはサンマロからの船便が発着する。

教会奥のテラスから道を選んでディナン港に下る。Rue du Petit Fort は両側に古い家が次々に現れて素晴らしい。この町を訪れた感想を述べるサイトを見ると、大抵この通りの写真をアップしている。下った先のディナン港は、残念ながら全面改修中で雰囲気が分かりませんでした。

 

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Sainte Claire教会

ヨーロッパの町を歩いていると、

教会の正面扉が開け放たれている状況にごくたまに遭遇する

哀しいかな素人写真では真っ白になってしまうのだが、

薄暗くひんやりした堂内から外の俗世界を眺めるのは非常にいいのだ

http://bretagne.air-nifty.com/anne_de_bretagne/2006/08/post_39f0.html

 

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