丘の上の中世都市 オーセール

(データ:2012年3月)

丘上都市といっても

イタリアのトスカーナやウンブリアの中世都市とはかなり趣が違うが、

丘の上に立つパターンはフランスではあまり見かけないような…23フランス北部2012 180.jpg

ヨンヌ川のほとりに立つ町

 

◇宿について

貰ったホテルリストによると旧市街内にホテルは3軒。シングルはいずれも50ユーロ弱。私が泊ったところは時計塔のすぐ近くで便利。シングル48ユーロであった。

 

 

◇旧市街

駅舎を背に10分ほど歩くとヨンヌ川に出、聖エティエンヌ教会を主役とするきれいなスカイラインを見ることになる。橋を渡って坂道を上がっていく。時計塔のある辺りが旧市街の中心。 も近くにある。

上記の3つの教会は、どれも訪れる価値があるが、活気ある町歩きも楽しい。木組みの家が道路にせり出して並ぶ様は、前日まで滞在していたブルターニュに似ていると感じた。

何があるという訳でもないが、いくつか味のある通りがある。角を曲がってひょいと見ると窓枠に黒猫うずくまって真ん丸な目をこちらに向けていて、思わず立ち止まる、といったことが度々あった。右の写真は、中心から外れた一画にて。路面が整備される前はもっと風情があっただろうと想像される。

 

「ピノキオ」(何の建物だろう)⇒

◇アクセス

パリ・ベルシー駅から乗り換えなしに行ける。2時間もかからない。ベルシーはパリの駅らしくなく華やかさの全く無い駅でかえって印象に残る。

パリ・リヨン駅―ディジョン間の幹線からLaroche Migennes駅で乗り換える選択肢もある。

 

◇提案

ディジョンからリヨンにかけての幹線はそうでもないが、幹線から外れたブルゴーニュの小都市巡りは、鉄道の便が余り宜しくない。オーセールから南のオ―タンに抜ける心積りであったが、アヴァロンより先、鉄道は廃されていて、バスの便もなく、ディジョン経由でぐるりと大回りすることとなった。結局、他の町に寄りつつ、オ―タンには3日後に到着。効率を求めるなら、オーセールはアヴァロン/ヴェズレ―と組み合わせると良いと思います。

 

◇3つの教会

聖エティエンヌ教会

角柱の塔が立派。フランスの大聖堂は、太い柱にひだのように付けられた無数の縦の線は見事だが、イタリアやスペインの教会に比べると装飾は抑えられていて、その分ステンドグラスの美しさが引き立つ。

サンジェルマン教会

町の北はずれにある。入口は正面左手、博物館の入り口と同じ。

聖ピエール教会

周辺が下町のような感じで良い。

 

23フランス北部2012 214.jpg

 

   フランス編の表紙に戻る   トップページに戻る