スミュール・アン・オーソワ

(データ:2005年4月)

スミュール風景

(鈴木氏はトレドに喩えていたがちょっと無理があるか)

雨であったのが残念

4月の昼間というのに気温5度、傘をとられる強風、

雪になるのかと思った位寒かった

晴れならば町の内外の散歩の心地よい町とみた

 

◇レストラン紹介

今回のフランス行で、最高、というか唯一感嘆したレストランを見つけたので紹介したい。宿探しをしている間に「郷土料理を出すいい店だ」と聞き込んだので間違いないと思う。その名もLes Gourmets。同名のホテルが併設するレストランなので宿の案内板をたどればすぐに見つかる。

店内はそう広くなく、家族連れなど、先客が3、4組。いずれも地元の人のようであった。給仕係は銀髪で短髪の小柄な女性である。この人がいかにも気難しそうな感じで、そのために入るのに少し勇気が要ったのであるが、別に怒っている訳わけではないということがやがて分かって、以後平気であった。メニューのフランス語は分からないので、定食を適当に注文した。

前菜はいやに凝った外見のハムとサラダやトマトソースのマッシュルームなどの組み合わせ。メインは大きなマスの切り身のソテーに付け合せ3種。両方共とても美味しくて、デザートを合わせて16ユーロは申し訳ないぐらいであった。

料金について言えば、合計33ユーロになってしまった。というのもワインを頼むとき、つい南欧式にデラ・カサ(水代わりみたいなハウスワイン、イタリアならピッチャーで出されることも多い)と言ってしまった。ウイと即答して引っ込んだので通じるもんだなと思った。と、良く冷えた白ワインを持ってきて目の前で開け、テイスティングを促す。その様な名の銘柄があるのか、それとも銘酒をデラ・カサとしているのか分からないが、ここの素晴しい料理とほぼ同料金、ひょっとして日本で飲んだら一万円?のワインを飲んでしまいました。図らずも贅沢をした格好だが、内容を考えれば充分に納得した気分で店を出たのでありました。

◇アクセス

ディジョン−アヴァロン間のバスがこの町を通る。ちょうど中間地点で、どちらからでも1時間強。一日3便、時間はヴェズレー/アヴァロンに。TGVモンバール駅からも便がある。

 

◇ディジョンーアヴァロン間のバス旅

この一帯をコート・ドール(黄金の岸)というそうだ。車窓風景が素晴しい。白い牛が放たれている牧地、菜の花畑、宿木が毛玉様の木立、古びた教会を持つ村々。函館の五稜郭を連想させる変わった城壁を持つ町もあった。

この間で最大の町スミュールは鈴木成高氏「中世の町‐風景‐」に登場する。鈴木氏はアヴァロンに3泊した朝、トゥルニュスを目指すべく、ディジョン行きのバスに乗った。コートドールの風景を堪能していると、バスは素晴しい中世都市にさしかかり休憩停車する。途中下車すべきか迷っているうちに運転手が戻ってきてしまい、町を後にした。バス停にみえたSEMURの名のみかろうじてメモし、帰国後、研究者仲間に尋ねまわったが誰も知らず云々…というエピソード。

 

◇アクセス(その2)

スミュールのバス停は4つあるが、Liberteで下車する。この時つかみどころがなくて迷うが、アヴァロンからなら戻る方向に歩いて行くと旧市街の入り口になる二重のアーチが見つかる。一つ目のアーチがある建物の左側一階にが入っている。

 

◇宿について

から道を挟んだ向かいに一軒、リベルタ通りを戻ると左側バス停手前に一軒、アーチを抜けて旧市街に入り、すぐ右手の小道に入ってゆくと一軒、その先進むともう一軒。(後者二つは表通りに面してないが、案内板が出ているのですぐわかる)いずれも徒歩3、4分内で便利だが、町なかはこの4軒しかない。バス停そばのHOTEL DE COMMERCEが一番安い。

 

旧市街のメインストリート

中世都市は道の微妙な湾曲がいいのだ

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