ピラミッドとスフィンクス ギザ

(データ:1987年9月)

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カフラー王のピラミッド(手前)とクフ王のピラミッド(と20何年前の私)

 

◇ギザの3つのピラミッド

・クフ王のピラミッド ご存知ピラミッドの代表格。観光客も物売りやラクダ引きの類も概ねこの周辺に集まっていた。内部を見学できるが、話のタネにはなるにしても、狭く暑く臭い通路を歩いただけという印象でお勧めしない。

 

・カフラー王のピラミッド 頂上部付近に化粧岩が残る。もしこの化粧岩が奪取されず全体を覆っていたら我々のピラミッドのイメージも変わっていたかもしれない。すぐ横の葬祭殿と少し離れてあるスフィンクスとピラミッドコンプレックスをなしている。(「カイロの男達(5)ギザにて」の写真)

 

・メンカウラー王のピラミッド 他の二つと比べるとやや小ぶり。そう距離が離れている訳ではないのにここまで来ると人の姿が少ない。向こう側の廃墟の上に立つとその先はリビア砂漠がはるかに続いている。

 

◇砂漠

エジプトの土地利用は明瞭で、国土を南北に貫くナイル川の両側、幅数キロ〜十数キロが灌漑された緑地で、あとは全て砂漠である。いわば砂漠の中に細長いオアシスがあるようなものである。ここギザもカイロから十数キロ来ただけであるが、この高台からカイロと反対方向は見渡す限り緑はない。日差しも強烈で日陰に入るとホッとするくらいだ。

ピラミッドやスフィンクスは子供の頃から写真で見慣れてきたものの現物を見た程度の印象でしたが、砂漠を目の当たりにした経験は強烈でした。

◇アクセス

ギザは大勢のツーリストが訪れる観光地であるから、タハリール広場でギザ、ギザと叫んでいれば、誰かがギザ方面に行くミニバスを見つけてくれると思う。私のときの様子は「カイロの男達(4)タハリール広場にて」と「カイロの男達(5)ギザにて」で少し触れています。

ミニバスというのは、正確な定義は分からないが、ライトバンの乗り合いタクシーのようなものである。ギザまでの一人25ピアストル(当時1E£が60円だったから15円)を一人の男が皆から金を集めてドライバーに渡した。道中道端で手を出す人の姿が見られ空席のあるときは止まって乗せる。こうして人が乗ったり降りたりしながら進んでいくのである。

なお、地下鉄駅ギザはギザの町で、ピラミッドまではまだ距離がある。やはり乗り合いタクシーを利用することになるのでメリットなし。

 

◇ガイドや物売りの類に注意

ギザにいる外国人のまず全員が観光客ならば、声をかけてくるエジプト人のまず全員が観光客相手に金を取ろうする連中である。喜捨をしたいなら別として、応じないほうが無難。ラクダ引きなど絶対近寄らない方がいいし、写真を撮ってもらうだけでもバクシーシを要求してきそうである。

スナップ写真撮るなら観光客に頼みましょう。私はフランス人のおじさんに撮影を頼まれました。小太りのそのおじさんが、ピラミッドを背景に横向きにポーズを取るのが可笑しかったのですが、そのおじさんが君も撮ってあげようと写してくれたのが左の写真。長きにわたるヨーロッパ旅行中自分の写真は数枚程度しか残っていない中の一枚となりました。

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メンカウラー王のピラミッド(その向こうは砂漠が続く)

 

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