(データ:1982年7月)
1982年のロンドン 当時はパンクファッションの全盛期 町の若者はピンクや赤のトサカ頭でした |
「イギリスについて」に書いたように私はロンドンに対して特別な思い出を持つ一方、情報らしい情報を持ち合わせません。そこで、その後長きに亘るヨーロッパ旅行の初日に立ち返り、日記からエピソードを少々。 ◇ビギナーの報告(技術編) 歩いていると腹がすいてきた。レストランに入る余裕はないので、ロンドン大学の学食を探す。場所を尋ねようと学生達の方に寄っていくのだが勇気が無くて、声が出ない。逡巡の果てにセルフ形式の簡易食堂を見つけた。サラダとポーチドエッグなど〆て£1.29。ところが、これがcold dishで周りをみると皆ビールのつまみにして食べている。僕はビールなしでボソボソ食べた。多少ミジメであっても海外での初の支出、初の食事を果たした。 ◇ビギナーの報告(感覚編) 日本でいえば夕方4時位の感じのまだ明るい8時過ぎ、Gower street辺りを歩いていると、向こうからきた老婆が立ち止まる。笑顔で「あなたがそこの角から現れて今までつまらなかった景色が急に栄えた」。日本を旅していても声をかけられることがあるが、この台詞はいかにもロンドン。日本とは違う世界が存在しているのであった。 |