イギリスについて(2017)

 

 

 

本年5月、30年振りにイギリスを再訪し、ようやく「(旧)イギリスのこと」の続きを書くことができます。

ただし、今回も短期間の滞在で、話はかなり部分的です。

 

<旅行者物価>

 

◇移動 〜 今回長距離の移動は、ロンドン(ユーストン)⇒ リバプール(鉄道)と リバプール ⇒ ベルファスト(夜行フェリー) の2回。

 

・事前にチケットの予約サイトを見ていて驚いたのであるが、事前予約によりかなり安くなる。同じ区間でも乗る列車により料金が異なるのは大陸でも同様で、同一区間同一運賃の日本と異なるし、旅行者には理解し難い複雑な割引制度があるのもイギリスだけのことでは無い。しかし、今回の調べでは、その差が余りに大きいと思われた。私が事前購入したロンドン⇒リバプールのチケットの場合、代金は42ポンド。しかし同じチケットを当日駅で買えば159ポンドであり、4倍近い差は法外に感じる。事前予約は行動を縛るから、普通は考えない。しかし、この現実の前には、予定を決められる部分、特にそれが長距離の移動である場合、検討せざるを得ないか。

 

 

◇宿泊   〜  B&Bかホステルかの2択

・B&Bもホステル(ドミトリー)も、町によりけりであるがイメージとしては、探せば前者で40、後者で10数ポンドか。

・ロンドンが割高なのは致し方ないとして、地方都市で頑張って探してシングルルーム40ポンドとすると、大陸より若干割高。

・エコノミー旅行派並びに若者は、迷わずホステルへ。(ホステルは、この国では充実している印象)

・部屋に入ると、インスタントのティー/コーヒーのセットが備えられているのは、この国らしい。B&Bでは、ご自宅のお茶に呼ばれることもあります。

・注意したいのは、B&Bでは部屋での飲酒や、テイクアウェイのファーストフードの持ち込みを禁止しているところがあること。

 

◇食事  〜 大陸よりは安上がり

・イングリッシュブレックファストという習慣があるので、B&Bでフルブレックファストを選択すれば、私など昼は抜いてもいいくらい。結果的に、案外安上がり。

・フランスやイタリアでレストランに入ると、町食堂レベルの店であったとしても、ワイン込みで20〜30ユーロかかってしまう。イギリスでは、パブでフィッシュ&チップスを食べればビールと合わせて、15〜20ポンドと、何割かは安上がり。

 

・スーパーでの食料品調達は、パン、ハム、チーズの類の値段は、まあ大陸並みかと思われた。

・これはと思ったのがワインの値段。一本安くても8ポンドで、大陸なら結構いいワインが買える値段。ビールとウイスキーの国だから仕方ないのでしょう。郷に入っては郷に従うべきなのでしょうが、私は長年の習慣を変えられず、日本のコンビニでも売っている安ワインを、不承不承コンビニ並みの値段で買っていました。

 

 ◇観光

・素晴らしいのは、美術館が無料であること。ロンドンなら、大英博物館もナショナルギャラリーもテートモダンも無料。

・一方、観光客相手の施設は、教会でさえ有料のケースが多いようだ。教会というのは万人の為の場所の筈で、そうであるのは残念なことである。さらに、例えばロンドンの蝋人形館のような純粋観光施設は、信じられないくらい入場料が高い。

 

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<町の様子・その他>  

 

・エリア案内図  ロンドンとリバプールの中心部は、数百m歩くと、案内図があるのは重宝した。町の全体図が頭に入っていれば、地図を取りだす必要が無かった。

・横断歩道  私が見た範囲では、信号機は全て押しボタン式であった。多くの人は車が途切れたら渡っていたが、青を待つ人も案外多かった。

・横断歩道2  路面に「LOOK RIGHT」のような表示があってびっくり(上の写真)。この無粋さは、さすがイギリスというか、フランス人なら拒絶反応示しそう。

・公衆電話  例の赤い電話ボックスは未だに健在。日本への最低通話料金0.6ポンド。ただし利用者は殆どいない筈で、いずれは消える運命か。

・喫煙  大陸に比べると、明らかに歩行喫煙は少ない。愛煙家は、周りの人の様子を見て判断しましょう。

・トイレ  これは、特に南欧では苦労のタネであるが、この国は楽。駅でも、商業施設でも、日本とさして変わらない。

 

・英ポンド 

多分最近、紙幣、硬貨のリニューアルがあったのではないか。新5ポンド札など、一部向こうが透けて見える斬新なデザインで、ピン札ならお土産にしたいくらいであった。

新旧混合で流通していることに加え、スコットランドや北アイルランドでは独自の札が流通しているので、支払いの時、手のひらの上の紙幣と硬貨のごちゃごちゃに戸惑わされる。

 

・治安  

上に書いたリバプールへの移動は、まずロンドン発マンチェスター行きの列車に乗るのであるが、その出発の8時間前にマンチェスターテロが発生。テロは用心のしようもなく、これは考えても仕方がない。一般の旅行者を対象とする犯罪に関しては、この国では殆ど気を遣うことがない。

 

 

 

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