ハンザの港町 ヴィスマール

(データ:2011年3月)

ハンザの盟主リューベックに海の気配がなかったので、

港町の空気を求め、ハンザ都市ヴィスマールに出かけた。

昔の地図を見ると国境線はリューベックのすぐ東、ここは旧東独である。

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ヴィスマール旧港

丁度日曜日で、多くの人が散歩したり、カフェで談笑したりしていた

 

◇マニア向き超ローカルルート

もしCOOKの時刻表をお持ちなら、GERMANYの路線図のページを見て頂きたいのであるが(通常のガイドブックの地図には記載されていないと思う)、ドイツ北辺をずっと右にたどると、ポーランドとの国境辺り、ドイツ側とポーランド側の両方から砂嘴が伸びていて、何とその上、ローカル線を示す細い線がかろうじて通じている。陸地の切れ目をどう渡るのか記載がないので分からないが、便が載っているのだから行けるのだろう。行ってみないと実際のところは分からないが、イベリア半島南端スペインーポルトガル国境越を彷彿とさせる国境越えである。

但し、当然と言うべきか、時間がかかる。またポーランドに入国してしまうのでその後どうするか、ということもある。今回私はポーランドでなくチェコに向かうことにしたのでこのルートは断念。しかし余りにも絶妙な配置であり、いつの日か実現させたいものである。

◇アクセス

・ベルリン 3時間ほど。一日数本、直通の便がある。

 

・リューベック 1時間20分ほど。途中Bad Kleinen でベルリンから来る列車に乗り換えとなる。しかし乗り換えの面倒はこの国では案ずることは全く無く、駅のDB(ドイツ国鉄)の案内所で尋ねれば、即座に行程表をプリントアウトしてくれる。

 

・ロストック 1時間10分 毎時同じ時間の発車。

 

◇ハンザの港町

ドイツ北辺、旧東独のハンザの港町として、ヴィスマール、ロストック、シュトラールズントの三つが代表格。ハンザの港町のイメージを求めるなら、この中からの選択となるか。いずれもベルリンから2、3時間の距離。

 

◇ウィスマール旧市街

駅から右手奥の方向に小運河沿いに歩くと、すぐニコライ教会に至る。小運河を越して、ABCという変わった名の通りを行くとほどなく方形のマルクト広場に出る。いやに凝った作りの給水塔があるが、観光シーズンでないためか、広場は駐車場になっていて風情をそいでいる。

駅から広場まで、10分ほど。こじんまりした田舎町である。かつて財を築いた町らしく、いくつか立派な教会がある。その中で、マリエン教会は、航行する船の目印となったというその塔が町のシンボルとなっているようだが、肝心の身廊部分が存在せず、これも戦争の破壊の跡なのであろうか。

旧港に出ると、岸壁に寄せた小さな船で魚の燻製のごときものを多種売るのがあり、観光名物となっているようで、人だかりがしていた。

 

Pension CHEZ FUZANBademutterstrasse 20A

iで手配してもらった一泊24ユーロのペンション。広場から歩いてすぐ。戸口でベルを押してしばらく待つと、通りの向こうから女の人が現れてこんにちはと握手。トイレ・シャワーのついたちゃんとした部屋で、ロケーションの良さといい、非常にリーズナブルな宿であった。

 

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