小都市の魅力  バンベルグ

(データ:1986年9月)

レグニッツ川の向こうに小ヴェニス?

橋の上の賑わいはフリーマーケット

 

◇ビヤマグ購入記

この町に宿泊した翌朝、散歩に出て、レグニッツ川にかかる橋にさしかかったところ、何やら人が集まってきている。何かと思って見ていると、小学生位の子供達が、それぞれ、布と品物を持ってきて、布を地面に広げ、品物を並べ始めた。たちまちにして、両側に隙間なく店が出来る。古道具や布類、おもちゃなど。独立心が備わっているこちらのことであるから、小さな女の子でもしっかり店番をしていて、大人の客の声をかけるのに一人前に応対している。

そのなかに、バンベルグの名の入った陶器のビヤマグが目にとまる。見ているうちに欲しくなり、5DMの値札の付いているのを指して4DMに負けないか、と声をかける。首を横に振るので、じゃあと5DM払うと、これおまけという感じで似たようなマグをもうひとつくれた。10才位の女の子だったが、何でも自分ひとりで判断しているのに感心。

(「おまけ」をつけてくれた女の子⇒)

◇アクセス

ヴュルツブルグからもニュールンベルグからも一時間ほど。決して不便ではないのだが、幹線からちょっと入ることになり、それだけに落ち着いた雰囲気が保たれているようだ。

駅から町の中心はすぐ。ライン=マイン=ドナウというすごい名前の川を渡り、さらにその先に行き当たるレグニッツ川の周辺が旧市街である。

 

◇古都バンベルグ

小さな町であり、ゆっくり過すのが楽しい。朝の散歩ではすれ違う人と自然に挨拶を交わし、夜、広場のカフェに座っていれば劇の中にいるような光景に出会う。宿も清潔で安い。

「南独のヴェニス」の異名があるようだ。川沿いに古い建物が立ち、川に面して出入り口を持つあたりを指していうのだろうが、さすがにかのヴェニスと比べるには無理があるし、この町の良さはヴェニスの魅力とは全然別のところにあると思う。

 

 

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