ガラスの街 ラ・コルーニャ

(データ:1990年12月)

ガラスの街

 

◇大西洋

を見るのに絶好の場所がある。カナズチの頭の先端の岩山の上に立つエルクルスの塔がそれで、旧市街から2kmほど離れているが、高い所と突端が大好きな私は、雨中びしょ濡れになりながらも歩いてきました。風がさしてないにもかかわらず10mはあろうかと思われる波が岬を洗う冬の大西洋の荒々しさはさすがの日本海もその比でなく、大航海時代のヨーロッパ人はよくこんな海に乗り出す気になったものだと思われたことでした。尚、塔は、2世紀の建築物だそうで、中には入れませんでしたが、緑地の中にポツンと立つ武骨な直方体の孤独な姿に好感を持ちました。

 

◇宿について

マリーナ大通りの裏手に、いくつもHOSTALがあり、豊富な印象。私の宿は、サンタ・カタリーナ通り1番地の同名のHOSTAL(☆☆)で、1900pts(約3000円)でした。

 

◇旧市街

マリーナ大通りの景観(上の写真)はラ・コルーニャの一面で、旧市街に入るともう一つの姿を知ります。路地の、教会の、小さな広場の素朴さが魅力的で、カメラを手放せません。(右はその一例)

◇ガラスの街

海岸通り沿いに立ち並ぶ建物の独特の景観からラ・コルーニャはガラスの街の異名をとります。私はアルジェを連想しましたが、白く細い窓枠の連続はアルジェより繊細な感じを与えます。

 

◇アクセス(その1) ガリシアへ

マドリッドから夜行列車に乗れば、行き着く先がラ・コルーニャ。新聞の天気予報欄を見れば、アンダルシアが常に晴れマークであるのと対照的にガリシアはいつも曇り/雨マーク。緑に恵まれた土地柄で、スペインの“荒涼の大地”のイメージと異なります。又、大西洋に臨む地域でもある。サンチャゴ巡礼に、魚を食べに出かけよう。

 

◇アクセス(その2)

駅に降り立つと案外大きな都市である。旧市街は大西洋に突き出した、カナヅチ形の半島部にあり、海を身近に感じるそのシチュエーションは良いのだが、駅からちょっと遠い(2km位か)。私はこのとき20kgはあるザックを背負っており、へばりました。

 

 

 

十字架と鳥と雲

 

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