コルドバ

(データ:1984年1月)

グアダルキビル川とコルドバの町

中央がメスキータ

(「メスキータは「モスクのスペイン語読み?)

 

 

 

パティオ

床もタイルで装飾されている

◇アクセス

アンダルシアを代表する三都市セビリア、コルドバ、グラナダのうち、鉄道路線としてはグラナダのみ別ルートになる。コルドバはマドリッドーセビリア間にあり、便利。アンダルシアはかつては、マドリから夜行列車の距離であったが、今は新幹線AVEがあるから味気ない位便利になった。

 

◇町の印象

現在はグアダルキビル川のほとりに佇む穏やかな一地方都市であるが、中世期には人口百万を数え、イスラム文化が花開いた。有名なメスキータもユダヤ人街もその歴史の産物である。小さな博物館も数多くあり、見所の多い町である。

私がコルドバと聞いてすぐに思い浮かべるのはオレンジの街路樹。緑の葉とオレンジ色の対比が鮮やかである。アンダルシア独特の珍しい光景である。

 

◇パティオについて

アンダルシアの典型的な民家様式であり、当たり前のように目にするが、まとめて見るならユダヤ人街の細い入り組んだ路地を歩くと良い。殆ど全ての家がパティオを持っていて、各家、道に面した外側の戸とパティオの入り口になる鉄格子の内側の戸の二つを持つが、外側の戸はいつも開け放たれているので、鉄格子ごしに中を見ることが出来る。パティオは完全に家の内部になる中庭で、たいてい中央に噴水があり、植木鉢やら2階の窓辺から垂れ下がる草花やらで緑に被われている。白壁を数々の皿で飾る家も多い。

この町は安宿が豊富だが、その多くがパティオのある家なので、パティオ体験するには泊まってしまうのが良い。私はパティオを見下ろす2階の回廊で宿の子供とお互いに通じない訳の解らない会話をしながら、学校の地理の教科書など見せてもらった楽しい思い出があります。

 

 

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