ジュネーヴ

(データ:1984年1月)

旧市街のシンボル サンピエール寺院

 

印象(その2)

国連のヨーロッパ本部などの国際機関があつまることなどから、当時の「歩き方」には『市民のレベルの高さには定評がある』とあった。(ダン・ブラウン『天使と悪魔』の舞台の一つである研究機関CERNもここジュネーヴに実在する。)

しかし、フランス圏の町ジュネーヴのラテン系の空気はチューリッヒとは異質なものであり、夜のコルナバン駅周辺のざわつきは、夜行列車待ちにはつらいものがありました。

◇印象

スイス国土の東端がレマン湖と共にフランスに突き刺さる、その先端にジュネーヴはある。この特徴的な位置にしては国境のイメージは薄く、同じスイスでもバーゼル(ヨーロッパ大陸をうろうろしているとよく通る)ほど十字路の印象もない。「スイス」を求めてきた人にとっては足場にもならない町で、知名度の高さに比べて、旅行者には案外縁の薄い町ではないかと思う。

私は、夏に一度、冬に一度訪れているが、前者はマルセイユ行きの、後者はバルセロナ行きの、いずれも夜行列車の出発待ちで、数時間ずつ滞在したに過ぎない。何だかそういう中途半端な訪れ方をしてしまう町である。

短時間歩いただけの感想ではあるが、旧市街は落ち着いた佇まいで好感が持てた。ただ、ここならではというほどのインパクトはなくて、今となっては印象が薄い。ジュネーヴといわれて、まず思い浮かべるのはやはりレマン湖の光景だろうか。

これがレマン湖の大噴水

 

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