ベルン

(データ:1984年2月)

冬の曇天下のベルン

「舌べろ」の先端、アーレ川対岸のバラ園から

 

◇ベルンのYH

駅から徒歩数分で便利。南の方向に歩み、国会議事堂の前庭を横切り、川べりまで下るとある。すぐ上が国会議事堂というのが変な感じであった。YHはホテルではないから多かれ少なかれそういうものなのだが、ここのYHは特にルールに厳格であった。

◇スイスの首都

にしてはとても小さな町である。パリ、ローマに限らずヨーロッパ諸国の首都がいずれも華やかな大都市である中で異色。(かつては西ドイツのボンが似たような感じだったが東西合併後は保守本命のベルリンに移った)

しかし、私は中世都市としてはスイスでは例外的に訪れる価値のある町だと思う。町はアーレ川に三方を囲まれた丘の上に立つ。舌べろの形はカオールに似ているが、その数分の一のサイズに過ぎず、中世都市として凝縮された純粋さがある。時計塔や牢獄塔など絵ハガキ的光景にあふれている。

スイスらしいといえば周辺に緑が多いことで、暖かい時期なら散策に疲れて公園のベンチで昼寝するのが気分良さそうな町であった。

 

◇ベルン美術館

その外見とはうらはらに内容充実

 

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