キルナ鉄山
(データ:1988年6月)
町なかから見えるキルナ鉄山 ◇市庁舎 キルナで私が一番印象に残ったのがこれ。中央が大きな吹き抜けの3階建て。絵などを展示している回廊にオフィスが並ぶ。たいていはドアが開け放たれていて、中を覗いてみると窓際に大きな机おかれていて殆ど個人の事務所に近い感じだ。日本の市役所の大部屋を思い浮かべ、社会の違いを感じた。 一階に習字が展示されていて、何かと思って近寄ってみると、北海道滝川町を紹介する企画であった。 |
◇アクセス ストックホルムから列車で約17時間、北上すること1000km余り、キルナはラップランドの真ん中にある町。すでにここは北極圏である。夜行便が2本、途中Bodenで乗り換え。(Boden―Kiruna間は一日3便しかないが、そのうちの2便がストックホルムと結ぶ夜行列車に接続している。) ◇キルナ鉄山 高校の地理で覚えたあのキルナ鉄山である。教科書での勉強だとキルナ鉄山、ルール炭田、ビルバオ銅山・・・と機械的に覚える単なる記号なのであるが、極東の高校生の受験勉強とは無関係に実体というものは存在するのですね。で、それはどんあところであったのかを知るべく下車しました。 キルナ鉄山は町なかから見えていて、探すまでも無く「キルナ鉄山」と対面。鉱業の町であるから即物的な殺伐とした空気を予想していたのであるが、まるで逆で静かで公園のような町であった。 ◇印象 ラップランド観光(白夜、オーロラ、ラップ人の村、「王の道」トレッキングなど)の拠点で中高年観光客の姿が目立つ。また近年は近郊に「アイスホテル」なるものも出来て観光開発が進んでいるようである。町自体は清潔であるがそれだけなので、(「キルナ鉄山」に思い入れがないなら)私としてはキルナより西のアビスコを勧めたい。 ◇外部サイト http://tabiatama.cool.ne.jp/svenska/kiruna/index.htm キルナの位置と数枚の写真ほか |