フィヨルドの村 フロム

(データ:1982年8月)

フロムから見るフィヨルド

フロムに滞在していれば朝から晩までこの風景と共にある

 

ここはフィヨルドの最深部

外洋に向かって進めば世界最大のソグネフィヨルドに至る

 

 

 

早朝4:50のMyrdal駅

停まっているのはオスロ発ベルゲン行きの夜行列車

 

振り返れば8月ながら雪の残る岩壁でかなり驚きました

ここは既に氷河地形の中にあります

右上のサイトの「MAP」によると標高866m

 

 

 

 

◇フロム、フロム鉄道、独自の旅へ

観光銀座の感のあるこのルートであるが、フロム鉄道でフロムに着いた観光客の大部分はそのままフィヨルド観光のフェリーボートに乗り継ぎ、これが出てしまえば村は静寂を取り戻す。(実際ネット上にある旅行記は判で押したようにこのパターンである。)だからこの流れから外れてみる。周囲は大自然であり、好む方向に足を向ければいいのである。

私が歩いたのは次の二つ。一つはフロムの村はずれの岩壁を流れ落ちる滝。道はないが、この滝の上部にあがることが出来る。デンマーク人のバックパッカーが “hardであるがdangerousではない” と教えてくれたもの。

もう一つはフロム鉄道でMyrdalのひとつ前の駅で下車する二つの湖へのハイキング。二つ目の湖がとても良い。湖水は青く、対岸に廃屋らしき小屋が点々とする。殆ど人と会うことは無かった。

私は見送ったが、バックパッカーの中には朝フロム鉄道でMyrdalに行き、20kmを1日かけて徒歩でフロムに戻ってくるという猛者もいた。

 

第2の湖

◇アクセス

首都オスロから西海岸ベルゲン行きの幹線に乗り、Myrdalで下車(1日数便、約5時間)。かの有名なフロム鉄道に乗り換え、約一時間でフロムに到着。

 

 

◇フロム

フィヨルドの奥の奥にある小さな村である。何しろヨーロッパ中央部から夜行列車2泊分の距離であり、私の場合限られた日程の中で意を決して行ったものですが、今や非常にメジャーで、ネット検索すると大量に出てきます。(因みにスペルFLAMのAは上に小さい〇が乗るAですが、そのままでも大丈夫のようです。)

フロム訪問の旅行記がぞろぞろ出てくる中で、次のサイトは出色なので紹介します。

http://www.visitflam.com/default.asp

メニューのうち「VIDE0」の映像(約10分)は美しく、フロムの魅力をよく伝えています。(行った人には涙モノ?)他に「SLIDEBHOW」や位置関係が良く分かる「MAP」など。私は「FRETHEIM HOTEL」のイントロのスライドショーが短いながら音楽との組み合わせが良くて気に入りました。

 

 

◇フロム鉄道

MyrdalからV字谷の岩壁を下りに下って標高2mのフロムに至る驚嘆のコース。名物列車であり、これまたネット上旅行記多数。 ルート情報としては次のサイトが役に立ちそう。http://home.att.ne.jp/sky/railplan/004-FLAM.htm

私が行ったときは走行中、外のデッキに出て歓声を上げていることが出来て、未だ素朴なものでしたが、現在は車両も一新されている模様。途中ヒョースの滝で写真撮影停車があるのは今も昔も同じですが、なんでも滝の真ん中に赤いドレスの女性が現れると言うアトラクションが出来ているようです。

人気を集めるフロム鉄道の唯一の難点は料金の高さ。

http://www.flaamsbana.no/jap/Index.html(フロムの項のサイト内だがこれは日本語)によると往復290NKr(6000円弱)であり、スイスの登山鉄道並みの高額。私のときはユーレールパスが効いて料金のことなど気にせず贅沢にも5回乗車していますが、この金額では回り方を予め考えておいた方がいいと思います。

 

 

◇宿について

かつて Svingen Herberge というペンションが一泊30Nkrという、物価の高い北欧にあって非常にありがたい値段でベッド(男女混合ドミトリー)を提供していたが、今もあるかどうかは不明。住所:Fru Aslaug Vangen 5743 Flam

鏡のようなフィヨルドの海面

観光客が行ってしまえば静寂の世界

 

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