(データ : 2003年 4月)
HOTEL COLTESE(ジェズ教会近く)の部屋からの眺め 下に見えるのが、バッラロ広場のマーケット ヨーロッパよりアラブ的である ◇バッラロ広場 クアトロカンティもアラブノルマンも私にはピンとこず、気に入って歩き回ったのが、バラッロ広場のマーケットでした。路上で炭火を起こして、何かを焼いて売る庶民的な一帯です。どこでもイタリアのマーケットは色についての彼らの感性を感じて一つ一つ見飽きないのですが、ここではそういうものがひしめき合っていて圧巻です。 路地は迷路様ですが、ヴィッチリアのような危ない感じはなかったと思います。
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◇シチリア全般・・・何を求めてシチリアに向かうか ということいついてちょっと考えてみるべきだと思うのは、シチリアは決して旅をし易い土地ではない、との実感からです。閉鎖的な社会とみえて、旅行者に対するホスピタリティの低さは、ヨーロッパらしからぬものがあります。例えば、Barに入っていくと、バリスタはチラッと視線をよこすも後は向こうを向いている、という具合(観光客相手の店は別)。まあそれは実害ないからいいとしても困るのは交通機関に関するインフォメーションの少なさ。いつどこでバスを待てばいいのか、地元の人は分かっているからいいのでしょうが、旅行者は途方に暮れます。サンレオーネで、ミラノから来た旅行者と一緒にいつ来るとも知れぬバスを待っていたのですが、ここはイタリアではないとぼやいていました。日本を旅する外国人バックパッカーの苦労がこんな感じでしょうか。 ◇シチリアの魅力・・・何を求めてシチリアに向かうか(その2) 独特な自然環境 地中海(グランブルーの世界)と荒涼たる土地のコントラスト 町の独特の景観 文明の十字路であった歴史の産物 アラブ、ギリシャ、etc 食事のおいしさ 地中海に浮かぶ農業漁業の島であるからこれは期待できる はじにある これが私の動機 「その向こう」に何があるか知りたい旅人の習性 いずれにしてもちょっと変わった土地柄なので、何かしらイメージを持って行った方が良いように思います。 私は直前に「ニューシネマパラダイス」を見て出発しました。少年トトやジャンカルド村の幻影を追い求めたことでした。 ◇パレルモの町 雑然、騒然としていて、純ヨーロッパしか知らないと気疲れしそうです。一方、マグレブを歩いた経験があるなら懐かしい感じがすることでしょう。通りの名がアラビア語併記されており、何割かはアラブ社会であることが分かります。何しろ、ここは首都ローマよりアフリカ大陸に近いのです。 ヨーロッパの町を歩くことの楽しみの一つは座ること、というのはバックパッカーなら頷いてもらえることと思うのですが、この町には、そういうリラックスする空気と場所がない。狭い路地を車やバイクが走り回っていて落ち着かない。 注意点を二つ @ ホテル探しは苦労する 町の規模に比べてホテルの数は多くない。駅近くの旧市街を午後と翌朝と訪ね歩いたが、殆どが満室であった。シチリアはヨーロッパ人にとってはバカンスの候補地であり、パレルモに向かう飛行機の中で英、仏、独語が飛び交っていたように、競争相手は多いのだ。夜の到着ならインターネット予約しておいた方がいいと思う。 A 治安はよくはない(よくない、ではありません) 経験則からここは入りにくいなと思われた路地がいくつかありました。 又、私は貴重品を手に持つことはないので関係ないのですが、後ろから来るバイクの動きに気疲れさせられることがありました。上述のイタリア人旅行者は、ヴィッチリアは危険と力説していました。 ◇パラッツォアドリアーノ ニューシネマパラダイスの舞台、ジャンカルド村のロケ地 パレルモからバスで約2時間半。一日4往復 パレルモ発 6:45 13:00 14:00 18:45 パラッツォアドリアーノ発 5:20 7:20 13:45 16:00 |