モザイクの競演 ラヴェンナ 

(データ:1991年12月)

教会はいずれも平べったい赤茶けた色のレンガを積んで造られていて、スッキリとした四角柱や円柱の塔を持つ。北イタリアらしい洗練された感じの外観が共通していた。

◇アクセス

エミリア街道の鉄道幹線(ミラノ−アンコーラ間)からは外れているが、ボローニャ、リミニ、フェッラーラの三方向に便があり、アクセスは容易。地図を見ると、ラヴェンナはアドリア海沿いにあり、ヴェネツィアのすぐ南に位置しているが、海沿いの鉄道路線は無く、ヴェネツィアから移動は乗り換えが面倒そうである。町の中心、ポポロ広場は鉄道駅から10分ほど。

 

◇モザイクの町

モザイク美術に彩られたいくつかの教会が散在する、他に例を見ないタイプの町である。美術ファンには必見であろうし、門外漢の私の目にも珍しく映った。ただ、この町は万事モザイクで、何だかこちらも“有名なモザイク”を見ることに意識がいきすぎたか、町そのものの印象がもうひとつ薄い。

モザイクのイタリア語は単数形がモザイコ、複数形がモザイチ。英語と違って音が五十音とほぼ同じであることを当時は知らず、変な日本語を聞かされているようなのが面白くて、そんなことばかりが印象に残っている。

教会など見どころの詳細はガイドブックでどうぞ。これから行く人には、有名観光地であるから旅行者が多いことと、意識の何割かをモザイク以外に向けることをアドバイスとさせていただきます。

 

◇サンタポッリナーレ・イン・クラッセ教会

町から5km離れた野原の中にあるそうだ。私は町外れの目的地にてくてく歩いて行くパターンに異常に惹かれるタチなので、上述の不完全燃焼感もあるし是非もう一度この町を訪れてみたい。

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