(データ: 2004年4月)
町の中心11月4日広場 ドウオモの石段から撮っている。手前フォンター マジョーレ、正面プリオリ宮、左ヴァンヌッチ通り、その突き当たりがイタリア広場(バルコニー)である。(この石段は、夜もいい。観光客や若者に混じって、ビール片手に座っていると、劇でも見ているようで飽きない。中空に月が浮いていた) ◇ウンブリアの回り方 ペルージャが交通の中心になる。そこで、ウンブリアの諸都市を泊まり歩くか、ペルージャに滞在して各都市を日帰り訪問するかの選択になる。 私は、「町は泊まることで見えてくるものもある」派なので前者を選んだが、後者のこの素晴しい町をより深く知ることになる魅力も捨てがたい。宿の人と仲良くなったり、近くの商店やレストランの人と顔なじみになるのもいいものである。 ◇宿について イタリア編トップ「宿について」で例に選んだように、この町は安宿が充実していて宿探しが楽しい。もしペルージャを拠点として数日間滞在するつもりならば、一泊目は妥協しても、翌朝じっくりお気に入りの宿を探してみては。(3泊以上なら結構ディスカウントパワーがあると思います) ◇ i の活用について ウンブリア諸都市へのバスの時刻表、ウンブリア全域のホテルリストなど大変役に立つ資料を入手できます。 ◇様々な表情を見せる町 11月4日広場からヴァンヌッチ通りの開放感。ドウオモ前からの眺めは、私にはウルビーノにあるルネッサンス絵画「理想都市」の実現と映りました。 対して、ヴァンヌッチ通り西側一帯の薄暗い迷路の世界。 エトルリア門周辺の学生街らしい国際色ある雰囲気。 ドウオモ北東部の丘の、アッシジなどウンブリア光景を共にする町並み。 南東部、聖ドメニコ教会から聖ピエトロ教会に至る当りの下町的空気。 |
◇ペルージャは素晴しい 中田の清涼飲料水のCMの背景に映った町の姿が印象的であった。中田効果で日本人が多そうで、なんとなく敬遠していたが今回訪問、表記の感想となる。この町の開放的な空気は、同じ中世都市でありながら、他のウンブリアの諸都市と異なる。歩いていると体も心も軽くなる感じがする。 グッビオもスポレートもアッシジもそれぞれに素晴しいのだが、もし時間が限られているなら、「ペルージャ+その他」のルート設定を勧めます。 ◇アクセス バスが便利。バスターミナルの表示の充実はイタリアとは思えぬほど。ウンブリア諸都市に便がある。鉄道駅からは少し歩く。 ◇アクセス(その2) バスターミナルから城壁の中のエスカレーターを乗り継ぎ、町に上がるという、珍しい体験ができる。上がったところのイタリア広場は、建物の背後にまわると、ウンブリアを見晴らす巨大なバルコニーになっていてまたまた驚かされる。さっきのバスターミナルは眼下にある。左手に目をやると、アッシジを遠望していていることに気づく。ペルージャは前菜としてこれだけの仕掛けを用意することが出来る幸せな都市なのである。
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