モンテプルチアーノ

(データ:2006年4月)

『グランデ広場360度』

 

ドウオモ

広場は傾斜していて、階段の曲線が美しい

 

コントゥッチ宮

地下はワインの貯蔵庫になっていて見学できる(無料)

 

市庁舎

正面の姿はフィレンツェのヴェッキオ宮に酷似

 

タルージ宮

◇アクセス

フィレンツェーローマ間の幹線上にあるキウジからプルマンで一時間。シエナからはピエンツァの項をご参照。ピエンツァからは20分位です。プルマンは城門の外の広場に着くので、城門をくぐると続くメインストリートをひたすら登る。

 

◇モンテプルチアーノの赤

 トスカーナ地方ではキアンティと並ぶブランドであり、この町を訪れる人は、まずワイン目当てでやってくる。歩いていてもエノテカから土産物屋までワインを扱う店が次々に現れる。ワイン巡りツアーといった風情の中高年旅行者が目立つ一方、バックパッカーの姿は皆無であった。

実際には想像していたほど観光地化された感じはなく、何より丘上都市としての完成度はかなり高いとみた。また、町なかのあちこちから町の四方、はるかに広がる緑地を見晴らすことが出来るのも印象に残る(トラズィメーノ湖が見えているのに気付いたときはちょっと興奮してしまった)。ワインで名を売っている分、一般の旅人には敬遠されて損しているのかもしれない。

 

さて、ここまで来たからにはワタクシもとプレトゥ−ラ宮向かい、トスカーナ緑地を見晴らすテラスのあるバールに入りました。調子に乗って最高級ノービレ・モンテプルチアーノ、一杯4ユーロを注文。景色良し、付け合せのチーズとの相性良しで大変贅沢な時間を過ごしました。(グラス一杯といってもかなり大振りの美しいグラスで、ワイン通がやるように思わずグラスを回してしまったのでした。)

 

◇グランデ広場

丘上都市モンテプルチアーノの一番高い位置ある広場。イタリアの広場の美しさは多くの町でしみじみ感じることであるが、この広場も例に漏れず。とても気に入ったので左半分を使って紹介する次第。一番上がドウオモ。90度左を向いたのが2番目の写真。ルネッサンス様式です。逆に右を向いたのが3枚目。市庁舎は現役のようで、夕方中を覗いてみたところ、勤め人らしい人達がぱらぱらと帰宅の途についていました。一番下がドウオモに相対するタルージ宮。夕陽を受けて上部が赤く染まっています。写真の左手の建物の中にがあり、プルマンや鉄道の時間など張り出されています。(因みにコツというほどのことではありませんがプルマンの切符はいざというとき買うのに苦労することがあるので、に立ち寄ったときなど買えるときに買っておいた方が良いです)

 

◇宿について

ワインを飲みに来る人相手だからかこの町の宿泊料金は高い。プルマンを降りてグランデ広場に向かう道すがらいくつか宿をあたったが安くて60ユーロだった。後ででもらったリストを見てもこの辺が相場のようだ。ホテルではプルマンが到着する広場に面して一軒あるのが一番安そう。ホテル以外の宿泊施設は歩いた感じではあまり見当たらなかった。

私の体験は以下のようでした。グランデ広場の下あたりでCAMERE(部屋貸し。普通は安宿のサイン)の表示を見つけたが、出てきたおじさんは60の回答。このとき私は疲れていてザックの重さがつらく、半ばやけくそで“Come 50!(50ユーロでどうだ!)”と叫んだところ、目と目と見合わせたままの2,3秒が過ぎて、相手の思案顔がくずれ“OK”と言った。

 

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