エーゲ海の落陽 スニオン岬

(1986年12月)

◇夕日の名所

アテネ近郊の夕日の名所として有名。アテネ市内でもリカビドスの丘の頂上からなら見事な絵になりそうだが、排ガスのせいで色褪せていそうであるし、それに何しろこちらはエーゲ海に沈む夕日が見られる。

岬の上に紀元前何百年というポセイドン神殿が立つ。ここで落陽を待つのが定番。落陽というのは待っていると意外に時間がかかる。もしまだ日が高ければ、周辺一帯を散歩して、ポセイドン神殿を遠望したりしていると楽しい。崖の上から海面を覗いてみると海水は透明なグリーン。その向こうは青インク色になっていてエーゲ海を実感する。特にエーゲ海の島巡りを予定していない向きにはいい機会となるのでは。

夕日の当たるポセイドン神殿

多くの観光客が柱にもたれたり、腰掛けたり思い思いの格好で夕日を眺めている。紀元前数百年前に建てられた(一部は近年の再建)という神殿に当たり前のように触っていられるのがなんとも贅沢な感じでありました。

夕日とポセイドン神殿のシルエット

 

◇アクセス

アテネ市内から一時間半〜2時間程度。速いのは海岸沿いのルートで、内陸部の村々をつないで走る便は時間がかかる。夕日見学であるなら帰りは真っ暗になる訳で、車窓風景を両方とも見ようとするのは無理。

アテネでのバスの乗り場は、考古学博物館よりオモニア広場と反対方向に3,400m歩いた広場。10年前の「歩き方」でもこれは変っていなかったが最新情報はご確認を。

それと、ちゃんと調べておきたいのは落陽の時間。緯度と経度が異なるせいでヨーロッパの日の出日の入りの時間は日本と想像する以上にずれる場合がある。2時間バスに揺られているうちに日が沈んでしまったら何やっているか分からないし、逆に夏場の落陽はかなり遅いから帰りのバスの便を確認しておく必要がある。

 

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