楽園
(データ:1986年9月)
◇マリアについて 島に来たからには、浜辺で過ごしてみたい、ということで短い滞在期間の中で私が選んだのがマリア。楽園と副題を打ちましたが、エーゲ海のビーチのひとつの例としてここに紹介するもので、マリアが特別にどうだということではなく、海はどこでもきれいです。 選んだ理由は、イラクリオンから交通の便がいいこと、ある程度大きな町であること(宿泊場所確保)、遺跡という観光スポットがあること、あとはマリアという名前でしょうか。 ◇アクセス イラクリオンから東に30km余。バスは左に海を見ながら走って一時間ほどでマリアに到着。道中いくつかのビーチを過ぎる。頻繁にホテルやレストランが現れ、もうどこでも降りてみたい感じであった。 ずっと海沿いを走ってきたというのにマリアのバス停は、浜まで少し距離がある。道行くとトロピカル風の派手な装飾のレストランやディスコティークの看板が目に入る。また行き交う人達も大半が半裸で、一人で歩いている者はいない。完全にリゾート地の空気。こりゃ間違えたかと思いながら歩いていって15分程で浜に至る。
浜の近くに浮かぶ小島に小屋がひとつ立つ その壁の白さはマリアで一番印象に残った光景 |
マリアの浜 ◇マリアの浜 じゃぶじゃぶと水の中に入っていくと、海水は強い太陽光線に暖められて、ぬるい位。青色の、あるいは緑がかった海水や透けて見える海の底が美しい。 カフェでビールを飲みながら、サッカーに興じる若者たちなどぼうっと眺めていると、とてもリラックスして楽園に来ているかのような気分。 ◇マリア宮殿 マリアの浜から東に3km。ずっと浜を歩いていくことが出来る。マリアから離れるにつれ人影少なくなり、景色の美しさが増す。楽しい散歩である。ただしマリア宮殿自体はクノッソス宮と異なり、全くの廃墟で石がころがっているばかり。素人にはまるで面白くなくてすぐに出てきてしまった。 ◇宿について ホテルはいくつでも見つかるが、9月とはいえ、浜にいたあれだけの人数を収容している訳で、fullと言われたり、窓の無い部屋を示されたり。結局バス通り近くまで戻ったところのホテルにようやく部屋を確保。このときは(9月)はどうにかはなる感触であったが、ピークである8月は大変だと思う。 |