航空券の購入について

 

一体いくらあれば、ヨーロッパに行けるかという問題。これは期間と旅のスタイルと期間によりけりですが、

現地物価が、インフレーションあり、ユーロ高ありでずいぶん高くなってしまったのとは逆に、

以前のことを考えると申し訳ないぐらい安くなったなと思うのが航空運賃。

 

ヨーロッパ往復のエコノミー正規料金は当時も今も6、70万円。

ところが、航空券というのは一物一価の原則が通用しない世界で、自分が支払った金額と

隣に座っている人の支払った金額とが数万円以上違っていても全然不思議でない。

だからここは工夫のしどころである訳です。

 

ポイントは、@キャリア(ルート)、A時期、B航空券の種類、この三つの選択です。

 

 

 @キャリアの選択

  選択は、大きくヨーロッパ系(シベリアルート)かアジア系(南回り)かに分かれる。

前者はいわゆる一流キャリアで、やはりオペレーションに安心感がある。またソビエト連邦解体以前はアンカレッジ経由の北極ルートだったが、現在はシベリア上空を飛ぶ。ヨーロッパまで12時間程度と大幅に飛行時間が短縮されて、ますます便利になった(この点に関してはアエロフロートのメリットが薄れた)。デメリットは、料金の低下に限界があること。

  後者の魅力は、低価格であることに加えトランジットできることが大きい(チケットの条件にもよる)。TG(タイ航空)ならバンコックを歩けるし、SU(アエロフロート)では、かつて専用バスによるガイド付モスクワ市内観光ツアーがあった。(アエロフロートのやつは、観光しているのだか、護送されているのか分からないような扱いのものであったが。)ただやはり、ちゃんと飛んでくれるのか、自分の席は本当にあるのかという心配がどうしてもつきまとう。自由時間無制限の学生、フリーター向きということになる。

 

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南回りの魅力 (KE(大韓航空)機チューリヒ便)

これはバーレーンだったかジェッダだったか。空港の外には出られなかったが、

機上から見る砂漠の町の光景は、日本とも、ヨーロッパの町とも全然違っていて物珍しく映った。

 

A時期の選択

航空券の料金はピーク期と閑散期で全然違う。価格への影響という点では一番これが大きいのではないか。社会人なら特に、休みがどこで取れるかが先で、期間は所与のものと捉えてしまうわけだが、昨日出発していたら数万円安かったなんてこともある訳で、休みが取れそうな時期の価格設定状況を調べておいた方が良いと思う。

 

B航空券の種類の選択

航空券代が下がった最大の要因がこれではないか。各社が、「ペックス」(安い正規チケット)を販売するようになって、格安航空券の有り難味が相対的に下がった。最も安いのは、やはり格安航空券だが、NON REFUNDABLE(払い戻し不可)NON ENDORSABLE(他のキャリアへの振り替え不可)などNONナントカという制限事項が6つ位ついていて、万が一のときに耐えられる心身と日程の余裕が必要である。

 

◎以上を踏まえて、20074月私の場合◎

キャリア ⇒ JALを選択  以前はKE、SU、TGなど使っていたが、JAL悟空(JALのペックス)の登場により、JALは有力な選択肢となった。

         小ワザとしては、行き(日本昼発、欧州夕方着)、欧州系のコードシェア便を狙うといい。実質欧州機で、日本を出たときからヨーロッパ気分が味わえる。今回はエールフランス機であったが、アリタリアなど美味しいワインがじゃんじゃん飲める。但し、帰路は機中泊になるのでJAL機の方が快適。

 [2009年4月追記]

昨年経営危機が話題になったアリタリアですが、今回の欧州行で利用(チケットはJAL、AZとのコードシェア便)してみるとサービスの低下が歴然。エンタテイメント設備はメンテされないままであるし(まあ昔はそれ自体無かったですけどね)、機内食も海外旅行のうきうきした気分を盛り上げてくれるものではありませんでした。上に書いたワインは、以前は1/4ボトルで出していて、ひどい時は8本貰ってしまったこともありましたが(飲みすぎ)、今回は紙コップに注いでだされるのは侘しかったですね。まあ飛行機は安全に飛んでくれればそれでいいのですが、経費節減が乗客の目にまでこうもあからさまであると、整備の方もちゃんとやってくれてるのかなと不安になりました。

 

 

時期 ⇒ 12日発とする。7〜9万円+燃料調整負担金でこの時期のボトム。翌日からは3万円UP

 

航空券種別 ⇒ 上述のようにペックス券。

 

◇◇インターネット予約・購入のメリットについて◇◇

チケットを買うということについて、インターネットの普及は大きかった。かつては、格安航空券を扱う旅行代理店を通すしかなかったが、現在はJAL悟空の場合、ネットで直接購入するのが最も安い。しかも料金設定や連絡可能都市、フライトスケジュールなど容易に比較できる。特に私は地方に住んでいるので、国内便を組み合わせる必要があり、当分JALが最有力な状態が続きそうである。

過去に設定した例では、行き、福岡⇒関空⇒パリ⇒ポルト(ポルトガル)、帰り、パリ⇒セントレア⇒福岡 というのがあった。いわゆるオープンジョーというやつであるが、こんなややこしい設定が、指先の操作で思うように出来、しかも10万円そこそこという料金。福岡―東京を往復するだけで、通常料金は6万円超。それが、飲み食いして映画見てのことですから、冒頭の「申し訳ないぐらい」である訳です。

 

 

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