鷲の巣村  エ ズ

(データ:2016年4月)

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最上部「植物園」からの眺望

右下の町を見るとその高さが分かる

 

◇鷲の巣村

 鷲の巣村というのは、この地域にあちこちあるそうだ。元々は外敵の襲来を避け、海からその存在が分からない高台に集住するようになったものとのこと。観光的に、エズは最も知名度が高いか。

 

 モン・サン・ミシェルがそうであったように、有名観光地とはいえ、一度は基本をおさえておかなくてはと訪れてみたが、私にはモン・サン・ミシェル同様、一回でいいなという感じであった。なにしろスペースが狭いのである。バス乗り場から、すぐ村に入り、民家の集積する細い道を上がっていくと、すぐにてっぺんに至る。一番上は熱帯植物園という名目の施設になっていて、そこからの眺めは素晴らしかったが、まあそれで終わりという感じで、することがなくなった。なにしろ人でぎっしりで、のんびりできる場所がないのだ。

 

 しかし、その他の鷲の巣村は、交通不便で、鉄道旅行者はタクシーを利用するしかない。交通の便の良さが、良くも悪くも、現在のエズを作っているのでしょう。

 

◇宿について

 一泊数万円以上する宿しかここには無いようだ。

 

◇国鉄駅エズ

 帰路、バスでエズ駅に下りた。何しろ高い崖の上の町であるから、道も急降下。駅に着いて、プラットフォームから崖を見やるとちょっと感慨深い感じがありました(勿論村は見えない)。

◇アクセス

 ニースからバスで30分。ニース駅を背に左に歩くとすぐにぶつかる大通りにトラムの停留所があり、8つ目で降りて、海の方に下るように歩くとバスターミナルがある。エズに行く82番のバスは、人気観光地だけに結構便がありました。ニース市街を抜けるとバスは高台を走り、ニース湾の眺望が見事。

 

 エズは、ニースとモナコの間にあり、モナコからもバスの便がある。(直線距離では、エズはモナコの方が近い)

 

 もう一つ、海沿いを走るSNCF(フランス国鉄)にもエズ駅がある。(ニースから4駅15分、モナコから2駅10分)

 この駅から海抜420mのエズまでハイキングルートがあるとのこと。到達したときの感動は、バスで着いたときの比ではないだろうが、標高差400mはちょっとした山登りなので健脚向きか。

 

 

◇村の様子

 民家の多くは、アトリエや土産物屋、その他観光客向けの商売をしている。こういったものを覗きながら歩くのは楽しい。楽しいのだが、何しろ村が小さすぎて、すぐに尽きてしまうのである。こういったアトリエの並ぶのは、推測するにコート・ダ・ジュールの有名な町や村は多分似た感じなのではないか。同じ観光地でいえば、この楽しみなら例えばサン・ポールの方がずっと上のように思われた。

 

 

 

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エズにて

こういうのを眺めながら歩くのは楽しい

 

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