シャルトル(2012)

(データ:2012年3月)

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シャルトルの大聖堂

正面から見るのも良いが、町なかでその姿を目にするのも良い

 

CHATET広場

駅前の道を進むとすぐに着く広場で、大聖堂がかなり近く見えている。車は入れないようになっている。何の変哲もない新市街的な広場なのであるが、空間の開けた感じがあり、何となく心が軽くなるような、ちょっと印象に残る広場であった。なおその駅に近い側の一画に公衆トイレがあります。

 

Circuit Touristique

でくれるパンフの地図に散歩コースが印されていて、それに従って歩いているとCircuit Touristiqueという目印に導かれていることに気付く。コースは大聖堂から下ってウール川一帯を進み、サンピエール教会の辺りから旧市街を上り返して大聖堂に戻ってくる一周コース。ゆっくり歩いても1時間余り。

ウール川一帯は、3本の川が並行して流れ、石橋や川に面して建つ古い家に歴史を感じるが、何で見たか忘れたが、ブルージュに例えていたのは、さすがに誉めすぎか。

また、大聖堂の陰に隠れてしまっているが、旧市街南側のサンピエール教会とサンエニアン教会の姿が良い。散歩コースで、サンピエール教会辺りからサンエニアン教会方向を見上げると、この教会が直方体の、紡績工場か何かのようなちょっと正体の知れない姿に見えるのが面白かった。

 

◇外部サイト

http://www.chartres-tourisme.com/(シャルトル観光案内所)

◇アクセス

パリ・モンパルナス駅から1時間余。頻発。特に朝晩は本数が多く、通勤電車であるか。

駅から町の中心は近い。大聖堂まで10分もかからないくらい。尖塔が見えていて迷う心配もない。大聖堂に至る手前にがあり、地図や観光案内、ホテルリストも入った日本語のパンフレットが手に入る。

 

◇シャルトルの大聖堂

シャルトルといえば大聖堂であり、街角から望まれる姿には安心感を与えられる。ただ、高名な「シャルトルの青」はどうも私にはそう特別なものに思われなかった。ステンドグラスの印象は見る時間帯も関係するので、快晴の日の朝と夕と入ってみたものの、その印象は変わらなかった。

そもそもフランスの教会の良さはステンドグラスの美しさにあると思う。イタリアの教会はカトリック美術の極致を見るかのように華やかで圧倒されるが、ステンドグラスはフランスの教会が勝る気がする。シャルトルでなくとも、この国の教会にはステンドグラスの美しさに感心させられるのである。

旧市街に日本人の歩く姿を見ないにも拘らず、何故か大聖堂の中だけは日本人の団体旅行が出たり入ったりしていた。中には宗教的な場所であることをわきまえない不届き者もいて、そんなことが影響して見るべきものが見えなかったのかも知れない。

なお、30年前にこの塔に登って平凡、単調な田園風景を眺めたことがあったが、今回塔の登り口の存在に気付かなかった。旅行サイト等には塔からの写真があるので登れるのは登れる筈。

また、大聖堂の裏手は公園になっていてウール川方向を望むテラスはベンチの座り心地も良く、気分爽快。

 

◇宿について

「歩き方」にも紹介されていますが、駅前のHotel Jehan de Beauceがお勧め。シングル一泊47ユーロは、立地の良さからして、この町では優秀。

因みに帰国後、昔の旅日記を開き、そこにこの宿の手書き領収書が貼り付けられているのを発見、30年前に泊っていたのかとびっくり。今回は家族旅行でファミリールームを日本から予約して行ったのでした。

 

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Circuit Touristique散策中の一光景

 

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