サンテティエンヌ大聖堂 ブールジュ

(データ:2012年4月)

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世界遺産サンテティエンヌ大聖堂

後陣(お尻)側。フライングバットレスがかっこいい。

 

◇サンテティエンヌ大聖堂

一度は見てみたかったブールジュのゴシック教会。世界遺産としても有名である。外観も良いが、堂内の無数に伸びる縦の線は荘厳であり、ゴシック教会を訪れる喜びを感じる。

内陣のステンドグラスの美しさにはうっとりさせられる。フランスの教会はイタリアやスペインの教会のような過剰装飾が無く、それだけにステンドグラスの美しさが際立つ(これについては、いずれ別項をたてたいと思います)。ステンドグラスを通って来た赤や青の光が床に落ちるのも美しい。同じ世界遺産でも、観光客で溢れるパリのノートルダム寺院と大違いで、ここには人の姿もまばら。長椅子に腰掛け、時おりステンドグラスを見上げながら文庫本を読み続けたのは贅沢な時間でした。

なお400段近い螺旋階段を上がって町を一望することができます。腰のあたりまでしか手すりがない吹きさらしで、ちょっと怖い。石が日光でポカポカと暖められているのがいかにも気持よさそうで、上がってくる人が他にいない様子だったので、世界遺産でごろんと昼寝をしてしまいました。

 

◇その他旧市街

大聖堂の東側、木組みの家が並ぶRue Bourbonnouxを軸にすると良いと思う。大聖堂との間にローマ期の城壁を活かしたプロムナードLe Rempartsがある。大聖堂の反対側に入る道はいずれも下り坂。Rue Bourbonnouxの華やかさはないが、よそ行きでない町並みは歩いていて楽しい。(右写真)Rue Bourbonnoux通りを下っていくとカフェが並ぶGordaine広場に出る。

大聖堂の西側では、ジャック・クール通りとの角にジャック・クールの生家があるAuron通りが味がある。下っていくと、西部劇に出てくる町を歩いているような感じがあった。

 

大聖堂東側の旧市街から大聖堂の塔を見る ⇒

道の湾曲と高低差がいいのだ  

◇アクセス

パリからは、オーステルリッツ駅発の直通列車が朝昼晩に一本ずつ。所要時間2時間。途中オルレアンを通るが、オルレアンで乗り換えるなら何便か選択肢が増えるので、COOKでご確認を。

またブールジュはトゥールーリヨン間(Table 290)上にあり、トゥールから1時間半、リヨンから3時間半。

 

◇旧市街へ

駅前の道を進み、川を渡ってなお直進。旧市街らしくなってきたら左方向に道を選ぶと、やがて聖エティテンヌ大聖堂の雄姿が近づいてくる。

駅からだとちょっと距離がある感じだ。

 

◇ジャック・クール宮殿

宮殿といっても王や貴族の館ではなく、15世紀の豪商の家。中庭を囲んで建つ3階建ての建物を順路に従って各部屋見ていくのだが、様々な意匠や仕掛けがあって非常に見応えがある。豊富な資金を注ぎ込いだおもちゃ箱のような建物であった。日本語パンフが、また各部屋には英語の説明もあり、あれこれ分かって楽しい。大聖堂からはメインストリート(Rue Moyenne)を挟んだ反対側、駅方向に戻る感じで徒歩5分ほど。

 

◇宿について

手っ取り早いのは駅前に3軒並ぶ中級ホテルに荷物を下ろすこと。私が泊ったのは一番左の宿で、シャワートイレ付シングル48ユーロであった。

旧市街に宿泊するなら、先に i に行って地図を入手すると良い。宿の場所がマークされている。旧市街内にホテルは無いが、民宿(ベッド&ブレックファスト)が数軒ある。

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