≪2005フランス≫

フランスで最も美しい村 サン・シル・ラポピー

朝霧が離れつつあるサン・シル・ラポピー

 

◇印象

私が村に着いたのは朝7時すぎ。家々の煙突から煙が立ち昇っていたが、人の姿は無く、歩き回るにも写真を撮るにも絶好であった。折り重なる低い家並み、細く続く路地、破れガラスで貧乏寺の感のある村の教会等々、どう切り取っても絵になる村を堪能したのでありました。

しかしこういう完成度の高い見物は満腹するのも早い。私は迷った末、9時には村を後にしたのでありました。バスの本数が多い訳ではないので、いずれにしてもこの辺は判断です。

また、崖の上に張りつく村だけに、ロット川を見下ろす光景もなかなか。教会の後ろの岩山の上からともう一つ、村から少し離れたところに見える城の廃墟の前からの眺めがお勧め。

 

◇宿について

レストランやカフェは数軒みかけたが、ホテルは気づいたのは一軒のみであった。

◇フランスで最も美しい村

というのは、今回のフランス行きで初めて知った言葉なのだが、フランスの某協会が景観保存目的で認定しているものだそうである。形容矛盾だと思うのだが、その数は百を超えているようで、サン・シル・ラポピーもその一つ。

 

◇アクセス

カオールーフィジャック間の国鉄バスに乗り、Tour de Faure(何と発音するのだろう)で下車する。便は曜日にもよるが、早朝、午前、昼、夕方と適度な時間帯に数往復ある。帰りのバスの時間は必ず出発地のi で確認しておくこと。Tourはカオールから40分、フィジャックからだと1時間強。

サン・シル・ラポピーへの行き方は、Tourで下車する時、運転手さんが教えてくれると思う。バス道沿いにカオール方向へ500mほど行くと、左に川を渡る橋(たもとにホテルが一軒)が現れるのでこれを渡る。上り坂を進む。いくつか分かれ道があるが、道なりに上っていけば村に至る。バス停から3km位か。想像していたより近かった。

 

◇カオール−フィジャック間

終始ロット川沿いに走る景勝ルートである。古い家並みを残す小さな町あり、谷底を走ったり、高い位置からはるか向こうを見晴らしたり、変化に富んでいる。

また鉄路も併走する。少し前まではシーズンのみ臨時列車を走らせていたらしいのだが今は完全な廃線である。バスは代替バスなのであった。(従ってSNCFの時刻表にもちゃんと記載されている)Tourのバス停もかつての駅の位置にあり、駅舎、ホームも残っていた。鉄道ファン、廃線ファンにもお勧め。

 

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