(データ:1982年7月 1986年12月)
中学の地理でカール″というのを習ったっけ 羊の群れ 釣りをする少年 スコットランド風景の中を進む 「印象派」 |
◇スコットランド風景 私のイメージは左の写真の風景です。大地をスプーンですくい取った如き氷河地形、岩がむき出しの荒涼とした風景。低いところ低いところを目指して流れるいくつもの川筋、低い植生、人家なし。 ◇スコットランド探訪 まあ普通、エディンバラで引き返すのはもったいなさすぎるので、名のあるインバネスまでは来ると思う。インバネスは素晴しい町で、Castleの前の芝生で寝そべって夏の夕方を満喫していると、突然、タータンチェックの衛兵のバグパイプ演奏が始まる、などという経験をすると、すっかり感動してしまって、スコットランド体験ここに極まれリ、ということになる。 しかし、ここで地図を拡げて、見て欲しい。インバネスから、スカイ島、Ullapool、 Thursoなど北西辺へ魅力的なルートがいくつも伸びている。これは、宝の山ではないか? ◇Kyle of Lohalshへ その中で、最もメジャーなルート、スカイ島を目指した。Kyleまで3時間、一日3往復だけのローカル線だ。古ぼけた車両でのろのろ進む。だんだん土地の起伏が激しくなり、右に左に湖が現れる。岩山、森林、小川等々変化に富んだ車窓風景に飽きることが無い。(写真の上4枚はインバネス−カイル間の車窓風景。ボートの写真は夏だが、他の3枚は冬。この時は雪景色を期待していったのですが、あれだけの緯度にして根雪はないのでした。) 注 現在のCookを見るとKyleまで2時間半と短縮されている。景色は変らねど、絵に描いたようなローカル線の空気は変ってしまったかも。 ◇Kyle of Lohalsh Kyle of
Lohalshに着くとSkye島は狭い海峡を挟んだすぐ目の前。私自身の興味の対象は主には、中世都市や田舎の町にあるのだが、欧米人バックパッカーはずっと自然志向、辺境志向が強く、列車から降り立った大勢のバックパッカーたちは続々とSkye島に渡って行く。 私はここのYHに宿泊したことがあります。母屋が満員で、裏庭に並べられたキャンピング用トレーラーの一つに泊まりました。このYHは高台にあり、トレーラーから20メートルも歩けば素晴しい海の風景を手に入れることが出来る。感心して眺めていると、その真ん中に日が落ちていった。雲が多く、空も海も淡い色で、スーラーの点描画を見ているような感動的な落陽となりました。 |