黒い森 シュワルツワルト

(データ:1985年9月)

ある秋の日のローカル線の駅

Table938に乗換駅として出ている駅

カッコの中シュワルツと読める

 

◇シュワルツワルト

高校の地理で習ったその名の印象が強くて、また子供の頃読んだ西洋の童話に出てくるような森がそこにあるだろうかと思って、黒い森シュワルツワルトに出かけることにした。

とはいってもドイツ南西部にひろがる広い地域のことであるから、さてどこから手をつけたものやら。COOKの時刻表を眺めるに、大学町フライブルグから細い線が東の方に延びていてULMまで行っている(Table938)。これだと思い、フライブルグからUlmまでローカル線の旅を試みた。

 

Titiseeからの盲腸線

左記の路線の途中Titiseeという駅があり、ここから南へ約20kmの長さの盲腸線がSeebruggまで延びている。かつて、会津の喜多方から熱塩という町まで片道10kmを30分かけて行く盲腸線があって、特に見所があるわけではないのだが、ローカル線の風情に素晴らしいものがあった。あれを連想したのである。

ところが、“see”は湖だろうという推定は当たって風光明媚とはいえるものの、ただ明るいばかりの平凡な観光地であった。ハイキング好きのドイツ人に人気のある土地なのか、Titisee駅から少し歩くと出る湖畔では、遠足の小学生の集団やら、大型観光バスで乗り付けた中高年ハイカーやら何しろ賑やかである。

地図を眺めての判断は余り外すことがない積もりだったのだが、ここ位予想と違った記憶は無くて印象に残っている。まあ後で考えてみれば日中線が一日3往復の典型的ローカル線であったのに対し、こちらは1時間に2本の割りで列車が走っているのでありました。

 

◇結論 

フライブルグーUlm間はローカル線の風情もあり、のんびり旅に向いている。肝心のシュワルツワルトについては当時の日記でも「それらしい景色もあった気がする」と大変微妙。

 

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