古 都 ハイデルベルグ

(データ:1982年8月)

古都、そして大学町であるハイデルベルグはドイツ有数の観光地である。日本人にも人気が高く、観光情報は各種ガイドブックに詳しい。ここでは右に2点コメントしておこうと思う。

展望台(城跡)から見るハイデルベルグ

ガイドブックなどでよく目にする哲学者の道からの

ハイデルベルグ光景と比べてみるとかなり視点が高い

 

展望台からは、どう道を選んで降りていっても、ネッカー河畔のどこかに出る。この時は夏だったので、船上のカフェで川風に吹かれながら飲んだビールは最高でした。

ビールといえばもう一つ、ハイデルベルグ名物学生酒場。カールス門の方に進んだ左手に2軒並んでいたうちの、確か赤い雄牛という名の店に入ったことがある。哲学者の道に哲学者がいないのと同様、学生酒場にいるのも殆どが中高年観光客であった。ビールだけで酔っ払ってピアノの伴奏に合わせて歌う踊るの大騒ぎに度肝を抜かれたが、数年後に再訪、外からこの店の中を覗いた時にそこにいた客の大半は日本人グループを含むアジア人のグループで、時の流れを感じさせた。

◇展望台

哲学者の小道はハイデルベルグの町の景観が良いのだが、時間帯によっては観光客の小道と呼んだ方がふさわしい位で全然哲学的でない。そこで背後の小道をどんどん登っていくと、やがて見晴台に出、ハイデルベルクの町を眼下にする。犬を散歩させる地元の人に一度出会ったきり。哲学的かどうかはともかく静かではあった。上には城の廃墟があった。

 

◇宿について

多くの観光客が訪れる町であるからホテルも多い。日本語でホテルと書くと、一つの建物が丸ごとホテルであるものをイメージするが、ヨーロッパでペンションとかゲストハウスとか呼ばれているものは、建物の一フロアを宿として使用しているものが一般的であり、ハイデルベルグは古い町であるからこのタイプの宿が多い。階下の扉が開いていれば目指すフロアにそのまま上がる。閉まっていれば扉横のインタフォンで話して開けてもらう要領。各国共通のパターンである。

さて、かつてこの町に夕方到着してi に飛び込んだところ、YHを含めて市内のホテルは全てfullといわれたことがある。Zimmer(民宿)はその管轄外だろうとは思ったが、ハイデルベルグの町は駅から1キロほど離れていて、自力で少し当たってみるというわけに行かない。i のお姉さんとのやりとりで、郊外(バスで20分)にひと部屋空いているということが分かり、止む無くこれを予約して一件落着。

うまく行く時は用心するのもバカバカしいほど順調に事が進むのですぐ油断してしまうのだが、新たな目的地には早い時間帯に到着するのが基本。

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