黄金のマインツ
(データ:2011年4月)
旅の最終日、飛行機が出るまでに時間の余裕があったので出かけてみた。町は中心部一帯なにやら大規模なフェスティバルの最中で、大変な人出であった。 これはパスクワのような伝統的なお祭りではなく、各種企業がテントを並べるようなイベントでありました。下の写真右下の黄色い吹き出し様のものにオペルのマークが見えています。度肝を抜かれたのが、道の真ん中に低い仮設ステージを組んで、白昼堂々ランジェリーのファッションショーをやっていたこと。多くの人がぐるっと取り巻いて見物していましたが、カメラを向ける人が殆どいなかったのはさすがに真面目なドイツ人でした。 マルクト広場から見た大聖堂 右に回れば正面ファサードに対面となる筈がたどり着かず 左手に回るとグーテンベルク博物館のあるリ―プフラウエン広場 大聖堂内部への入り口はこの広場にありました 大聖堂を背に広場の先を行けば200程でライン河畔に出ます |
◇アクセス フランクフルトとSバーンで結ばれていて、両者の中間にフランクフルト空港がある。空港からマインツまで20分程度。日本からフランクフルト空港に到着する場合、大都市フランクフルトを敬遠するなら、マインツの宿泊が手っ取り早い代替策。 もちろん長距離列車も止るので翌朝の移動も支障ありません。 ◇旧市街 私のときは左上のような事情で人ごみをかき分けながら歩いたが、普通なら駅から15分も歩けば大聖堂に至ると思う。かなり重厚な印象を与える教会である。変だったのは、正面と思しき場所に回っても商店などの入っている建物が途切れず、ファサードを見られなかったこと。教会という建物が独立していないことはないだろうし、フェスティバルの関係で辺りが騒然としていて、何か勘違いしたのかも知れません。 ◇マンハイム、マインツ、コブレンツ この3都市は、いずれもライン川沿いにあって、特急列車に乗ると比較的短時間のうちに順に停車していきます。何となく韻を踏んだような似た名前であるし、観光面ではもう一つという町のイメージも共通していて、私は昔からどうもこの3つの区別が苦手です。 一応ここに正解を書いておくと、上流からマンハイム、マインツ、コブレンツの順。地図を眺めていて気付いたのですが、マンハイムはネッカー川との、マインツはマイン川との、そしてコブレンツはモーゼル川との合流点にあります。町が発達するのはちゃんと理由がある訳ですね。 この3都市の中ならば私はマインツをお勧めします。かつてライン通商同盟の盟主として、また宗教都市として富を蓄積し、黄金のマインツと呼ばれたそうで、あれこれ修飾を塗り重ねたような大聖堂にその繁栄ぶりがうかがえます。 |