エルベ河畔の小都市 マイセン

(データ:2011年3月)

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エルベ河の向こうの丘に城と教会が並んで立つ

 

◇マルクト

広くは無いが、マルクトの周辺は中世の雰囲気が残っていて迷い歩くのが楽しい。しかし一番印象に残ったのはマルクト。

私はこの町に宿泊しなかったが、広場に面してアム・マルクト6(住所がそのままホテルの名前になっている)というこじんまりした宿があって、ロケーションが素晴らしい。右の写真で影になって左端だけ写っている建物のもう一つ右側。「歩き方」に紹介されている宿ながらシングル49〜とそう高いことも無い。ただ広場に面した部屋は高く、かつシングルはないとある。

マルクトの説明を続けると、陽のあたっている左の建物に i がある。また右手にはフラウエン教会があって時間によってマイセン磁器のカリヨン(!)を聴くことができます。(アム・マルクト6に宿泊していれば、朝夕聴ける訳ですね)

写真を撮っている私の左側後方は市庁舎。市庁舎の前にはテーブルが並べられていてこれがラ―ツケラー。seelachsのフライとビールを発注。マナー的にはみっともないことなのかもしれませんが、バックパッカーの行動原則で、付け合わせのポテトも野菜も全部平らげる。揚げたてカリカリのフライも美味しかったし、ビール混み9.1はリーズナブルだし、なにより居心地の良いマルクトで過ごした時間が素晴らしく、大いに満足しました。

◇アクセス

ドレスデンから近郊電車で30分。1時間に2本と頻発。この近郊電車、ドレスデンで降りずに反対方向に行くと、「ザクセンのスイス」方面に通じている。

また、マイセンにはライプチヒからも便があるが、2時間以上かかる。

 

◇旧市街

 駅からのアクセスは良く、駅を出て、川沿いに歩くとすぐに橋があり(左写真)、これを渡ると旧市街に入る。こじんまりした町で歩いていて気分がよい。橋を渡って5分も行けば町の中心マルクト(他の町のように「広場」がつかない?)にいたる。下の写真がそれであるが、小さな味のある広場だ。ドイツのマルクト広場は何となく偉そうな感じがして、その点この広場は老人や子供の憩うイタリアの小都市のテイスト。

 

◇城

マルクトから坂道を上がっていくと、息が切れる頃に大聖堂とアルブレヒト城に至る。大聖堂は閉まっていて(3月は16時まででした)アルブレヒト城のみ見学する。建築に関する知識の無い私に分かりやすいのは、この城が18〜19世紀にあのマイセン磁器の工場であり、その製法を発見した人物が事実上この場所で軟禁状態にあったという話。そう思って見て回るせいか、他に見学者の姿が殆ど無かったこともあって何だか陰鬱な感じを与えた。

 

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