陽光の町 ザダル

(データ:2018年5月)

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聖ストシャ教会

ファサードの感じはイタリアを連想させる(⇒例えばルッカ

塔の最上部から、町の全景を見下ろすことができる

 

 

◇旧市街あれこれ

 

・細い路地が迷路をなすタイプの中世都市とは異なり、道は幅があり、ほぼ直線。このため、町全体が明るく、開放的な空気。

 

・上の写真の聖ストシャ教会で見学を終えて出る際、受け付けの女性に口真似だけで挨拶すると、にっこりして片手を小さく振ってくれたり、帰り、バスに乗り込むと来た時と同じドライバーで、向こうも気づき、やあと挨拶してくれたりといった具合で人がフレンドリー、居心地の良い町であった。

 そういや、折しも結婚シーズン、ウエディングドレス姿の花嫁が仲間と一緒に町を歩いていて、おめでとうと声をかけると、何か言ってテヘへといった感じの照れ笑いをしたのも印象に残る。

 

・陽光に溢れた明るい町サダルを象徴するのが、小半島の先端に設置されているシーオルガン。吹く風を音に変える仕組み。波打ち際の石段に腰を下ろすと、足元から低い音が響いてくる。あるパターンをベースに、時折違う音や大きな音が混じる。大勢の人がいて、皆思い思いにリラックスしている。私も横になって、その音を聞きながらうとうとするのは至福の時であった。

 ザダルは夕日の美しい町としても知られているようだ。夕方になるともう一つの仕掛け“太陽への挨拶”とのコラボを体験できた筈だが、その前にこの町を後にしなければならなかったのは残念。

ザダルの旧市街は、長方形がちょっと揺らいだような、

独特な形の小さな半島の上に作られている。

地図でこれを見たとき、これは行っておくべきと思った。

 

 

◇アクセス(ザダル)

 

 アドリア海沿い、北はスロベニア国境近いリエカから、南はモンテネグロ国境に近いドゥブロヴニクまで、かなりの距離であるが海岸沿いの国道は、かなりバスの便がある。

 

 私が乗ったバスはスプリットを朝9時に出て、ザダルに12時半到着、乗り続けるとリエカまで行くのであった。

 

 なお、ザダルは空港も、鉄道駅もある。北ダルマチアの中心都市であり、出入りは比較的楽だと思う。

 

 

◇アクセス(旧市街)

 

 バスターミナル(鉄道駅も隣接)から旧市街は徒歩でも行けるが、道中の新市街の街並みがあまり魅力的でなく、少し方向が分かりにくい感じもあり、バスターミナル横から出る市内バスに乗るのが便利(10kn)。バスは、10分ほどで海の門(聖クルシェヴァン門)に到着。

 

 徒歩で向かった場合は、陸の門から旧市街に入る。

 

 

 

◇町の中心ゼレニ広場

 

 この町の起源は、紀元前何世紀という非常に古いものである。ゼレニ広場にはローマ期の遺構が残っている、というか円柱の残骸が転がっていたりする。

 (なお、陸の門から入って、右手に進んだ広場でもローマ期の遺構が残っている)

 

広場に面して建つのが、地中海ヨーロッパで時々出会う円形の教会、聖ドナト教会。ここにもローマ遺跡の石材が転用されている。

 

広場の隅には、恥の塔が建つ。ポルトガルの町にあるペレリーニョに比べると、太くて高い。

 

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聖クルシェヴァン教会後陣

この感じもイタリアっぽい

 

 

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